今回の記事は、
iOS16.7.8について紹介します。
iOS17.5が2024年5月13日にリリースされました。
これとほぼ同時にiOS17シリーズになれなかったiOS16シリーズどまりの機種への最新バージョンiOS16.7.8もリリースされました。
iOS17.5は新機能の追加がありましたが、iOS16.7.8はそれらは無く、セキュリティ修正のみの内容になりました。
しかしセキュリティ修正にはすでに悪用された恐れのある脆弱性の修正(ゼロディ脆弱性)も含まれており、iOS17.5よりも早急にアップデートすべきバージョンだということを個人的には推奨しています。
少し内容を深堀しながら紹介します。
iOS16.7.8は急いでアップデートすべき?その理由は??
iOS16.7.8は急いでアップデートしてほしいバージョンです。
その理由とは、セキュリティ修正の2つのうち1つがすでに悪用された恐れのある脆弱性だからです。
要は悪用した側にとっては一度セキュリティを突破した穴が開いた状態のままになっているということなんです。
その穴を塞ぐためのiOS16.7.8のアップデートなので、できるだけ早急にアップデートを行うことを推奨します。
iOS16.7.8の内容について
iOS16.7.8には追加・新機能や機能面の不具合修正的なものは無く、セキュリティ修正(脆弱性関連)のアップデートだけが来ています。
iOS17.5よりも早急なアップデートを推奨する理由
これはiOS17.5にはすでに悪用された脆弱性の発見が無かったのに対し、iOS16.7.8には1件ゼロディ脆弱性が見つかっている為です。
さらに古い機種ということもあり、利用者が少なくなってきています。
古い機種を売らずに家での動画観賞用で使っている人などは特に早急にアップデートをお勧めします。
iOS16.7.8のセキュリティ修正内容
iOS16.7.8のセキュリティ修正内容としては全部で2つの脆弱性修正案が盛り込まれています。
その中でもCVE-2024-23296は悪用された可能性がある報告を認識しているゼロデイ脆弱性の可能性が高い為、早急な対処アップデートが必要です。
財団
利用可能な機種: iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone X、iPad 第 5 世代、iPad Pro 9.7 インチ、iPad Pro 12.9 インチ 第 1 世代
影響:アプリがユーザーの機密データにアクセスできる可能性がある。
説明: チェックを改善することで、ロジックの問題が解決されました。
CVE-2024-27789: ミッキー ジン (@patch1t)
RTキット
利用可能な機種: iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone X、iPad 第 5 世代、iPad Pro 9.7 インチ、iPad Pro 12.9 インチ 第 1 世代
影響: 任意のカーネル読み取りおよび書き込み機能を持つ攻撃者は、カーネル メモリ保護をバイパスできる可能性があります。 Apple は、この問題が悪用された可能性があるという報告を認識しています。
説明: メモリ破損の問題は、検証を改善することで解決されました。
CVE-2024-23296
iOS16.7.8の不具合
配信直後ということもあってか、今のところ不具合の報告を見つけることができませんでした。今後出てきた場合にはこちらに追記する形で報告させていただきます。
iOS16.7.8の注意点
以下の点に注意しながらアップデートを行うことをおすすめします。
iOSのアップデートは新機能やサービスの改善、セキュリティ修正などメリットが多いので早めに実行することを推奨しますが、一方でアップデートするときの環境や準備を整えないと、不具合やバグが発生し易い状況でもあるためです。
- 通信環境の良いところ(Wi-Fi推奨)
- バッテリーが充足された状態
- ストレージ容量がギリギリになっていないか
- アップデート中にほかの操作を行わない
- バックアップを取っておく
- 不具合報告がないか数日は確認する
通信環境の良いところ(Wi-Fi推奨)
iOSのアップデートを行うにはWi-Fi環境が絶対におすすめです。
アップデートには膨大な通信量を使用する可能性もあります。パケット使い放題ならまだ良いですが、通信制限を設けている人にとってはアップデートだけで制限がかかってしまう可能性も少なくありません。
またiPhoneの「データローミング」機能の設定次第では、自動的にモバイルデータを使用してしまう可能性もあるため、アップデートする前に一度確認しておくこともおすすめします。
バッテリーが充足された状態
iOSのアップデートには通信量に加えてバッテリーも消費します。
そのため残量が少ない状態のままでアップデートを始めてしまうと、途中で電池が切れてしまいアップデートができないなんてことになってしまいます。
中途半端なアプデはリンゴループの元!
中途半端にアップデートを中断してしまうと「何をやっても操作不可避なリンゴループ」現象に陥る可能性が高まるため、アップデートを行う際にはバッテリーが充足された状態でやることを推奨します。
ストレージ容量がギリギリになっていないか
iPhoneのストレージ容量がギリギリの状態でアップデートを行わないようにしましょう。
理由はアップデートが行われる際に一時的にデータが増えることがあるためです。
そのせいで、ストレージ容量を超え、誤作動を起こしリンゴループに陥ってしまう可能性もあります。
僕はこのせいで一度リンゴループになったよ・・
iPhoneのストレージ容量を減らすにはいろんな方法がありますが、その中でもキャッシュの削除はとてもおすすめです。
写真や動画を消すのも効果的ですが、キャッシュの削除は「自分の履歴を削除する」ような意味なので、思い出である写真や動画を消す必要がなくなります。
またキャッシュは気づけばかなり溜まっていることもあり、一度消すとストレージ容量削減に大きく貢献できる可能性が高いです。
特によく使うアプリ(YouTube、LINE、X(旧Twitterなど)だけ削除してもかなり効率よくストレージ容量の整理ができます。
アップデート中にほかの操作を行わない
iOSのアップデート中にゲームを起動させたり、ほかのアプリをダウンロードさせたり動画を流したりしないようにしましょう。
これも誤作動でリンゴループになったり、最悪OSに不具合を残したままiPhoneが動かなくなる可能性もあります。
iOSのアプデはOSの書き換えだからね。慎重にiPhoneを扱ってね!
バックアップを取っておく
iOSのアップデートを行う前にバックアップを取っておくことを推奨します。
OSの書き換えであるiOSのアップデート中はいかなる事態も起こりかねません。
自分が慎重にアップデートしていても、外的要因(停電や突然の電話、緊急速報など)でうまくできない可能性もあります。
そんな失敗が起きてもバックアップさえ取っておけばある程度の担保が可能です。
不具合報告がないか数日は確認する
本日リリースされたため、アップデートを行っている人が少ない現状です。
今のところ大きな不具合等は上がっていませんが、単純にアップデートを行った人が少ない為報告が上がっていない可能性もあります。
そのため、数日間は不具合の報告が上がっていないかの確認をしておくことをおすすめします。
本記事も追記で不具合の情報を記載いたします。
iOSのバージョンを確認する方法
以下の方法でiOSのバージョンを調べることができます。
- 「設定」をタップ
- 「AppleID(一番上)」をタップ
- 「自分の端末(一番下あたりにあります)」をタップ
- 「バージョン」を確認
iOS16.7.8のアップデート方法
iOSのアップデート方法は以下の通りです(画像一部が違うiOSの部分がありますが方法は同じです)。
- 「設定」をタップ
- 「一般」をタップ
- 「ソフトウェアアップデート」をタップ
- 「ダウンロードしてインストール」をタップ
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