今回の記事は、
iOS17.6について紹介します。
約2か月振りのiOSアップデートが来ました!(前回iOS17.5.1は5月21日頃リリース)
AppleIntelligenceが搭載予定のiOS18が間近に控えた中でのアップデートとあって、今回のiOS17.6のアップデートはiOS17シリーズの最後とも噂されています。
そんな中でのiOS17.6のアップデート内容は以下の3つがメインテーマとなります。
- 「衛星経由の緊急SOS」の搭載
- 脆弱性の修正35件(CVEベース)
- ゼロデイ脆弱性なし
今回は初心者向けにiOS17.6の紹介と「衛星経由の緊急SOS」ができない人への解決方法も紹介します。
iOS17.6について
iOS17.6に関する内容に関して簡単にまとめると以下のとおりです。
- セキュリティの修正が35件行われた
- ゼロデイ脆弱性は無し
- iPhone14、15ユーザーは「衛星経由の緊急SOS」機能が使えるようになった
セキュリティの修正が35件行われた
iOS17.6ではCVE番号ベースで35件ほどの脆弱性の修正が行われています。
脆弱性とは簡単に言うと、iPhoneの「セキュリティの弱点」のことです。
セキュリティが甘い場所について攻撃を受けると、iPhoneの乗っ取りやハッキングなどユーザーのiPhoneが危険にさらされる可能性が高くなります。
脆弱性はApple自身も見つけるのに時間が掛かることから、発見次第iOSのアップデートに載せて修正を行います。
「iOSを最新にするとセキュリティが向上する」というのはここが理由なんですが、その「セキュリティの弱点」が35件見つかり、iOS17.6で修正を行ったということです。
その為、iOS17.6にはできるだけ早急にアップデートすることをお勧めします。
▼iOS17.6の脆弱性についてはこちらから▼
iOS 17.6 および iPadOS 17.6 のセキュリティコンテンツについて
ゼロデイ脆弱性は無し
今回のiOS17.6ではゼロデイ脆弱性はありません。
iPhone14、15ユーザーは「衛星経由の緊急SOS」機能が使えるようになった
今回の目玉機能は何といっても「衛星経由の緊急SOS」機能が使えるようになった点でしょう。
このほかに新機能や追加要素が含まれないことからも「衛星経由の緊急SOS」機能が注目されています。
この衛星経由の緊急SOSについて深堀します
衛星経由の緊急SOSとは?
衛星経由の緊急SOSとは、モバイル通信外やWi-Fi圏外でも緊急通報サービスに接続が可能になる新機能のことを指します。
どういうときに役に立つかというと、電波が届かない所にいる自分の居場所を誰かに伝えたいときに使える機能です。
具体例で説明すると、自分が山奥で遭難した時にこのサービスを使えば、自分の現在地を共有し助けてもらえるという機能です。
使い方
実際はどのように使うのか、使い方について紹介します。
具体的に書くと以下のような使い方で衛星経由の緊急SOS機能を使用します。
例えば緊急で110番に電話を掛けるとします。
しかし圏外で電波が全く通らず110番へつなげることができませんでした。
すると画面左下に衛星通信接続を開始するためのボタンが表示されます。
ボタンをタップすると衛星通信を行う画面に移行します。
そこでできるだけ空に雲や障害物がないところを探して衛星を探します。
探したらその衛星に向けてひたすらiPhoneの方角を固定して衛生へ自分の情報のテキストを飛ばします。
以上のやり方でこの衛星経由の緊急SOS機能は使うことができます。
「探す」アプリからでも利用可能
緊急SOSからではなく「探す」アプリからでも利用することができます。
具体的には以下の手順で使うことができます。
- 「探す」アプリを開く
- 「自分」タブを開く
- 上にスワイプすると「自分」タブの下部へ進める
- 「衛星経由の位置情報を表示をタップ
- 自分の現在地を送信をタップ
対応機種
iPhone14、15シリーズのみ「衛星経由の緊急SOS」機能に対応しています。(2024年7月31日現在)
その為、iPhone13シリーズでiOS17.6にアップデートしても「衛星経由の緊急SOS」を使うことはできないので注意してください。
無料で利用できる期間
iPhone14、15シリーズの対応機種でアクティベーションを行ったときから2年間無料で利用することができます。
無料期間が過ぎた後どのようになるかは今のところ不明です
デモを試すことができる
「衛星経由の緊急SOS」機能をデモとして試すことができます。
この「デモを試す」機能は実際に緊急用の回線には繋がることはありませんので安心してください。
しかしながら実際に衛星には接続されます!
避難訓練と同じで、いざとなった時の為に反復練習をしておくことは大切です。
以下の手順でデモを試すことができます。
- 「設定」アプリを開く
- 「緊急SOS」を開く
- 「衛星経由の緊急SOS」(デモを試す)をタップ
衛星経由の緊急SOSができない時の解決法
以下の状態だと「衛星経由の緊急SOS」機能を使うことができません。
- iOS17.6にアップデートしていない
- iPhone14、15より古い機種を使っている
iOS17.6の不具合
配信直後ということもあってか、今のところ不具合の報告を見つけることができませんでした。今後出てきた場合にはこちらに追記する形で報告させていただきます。
iOS17.6の注意点
以下の点に注意しながらアップデートを行うことをおすすめします。
iOSのアップデートは新機能やサービスの改善、セキュリティ修正などメリットが多いので早めに実行することを推奨しますが、一方でアップデートするときの環境や準備を整えないと、不具合やバグが発生し易い状況でもあるためです。
- 通信環境の良いところ(Wi-Fi推奨)
- バッテリーが充足された状態
- ストレージ容量がギリギリになっていないか
- アップデート中にほかの操作を行わない
- バックアップを取っておく
- 不具合報告がないか数日は確認する
通信環境の良いところ(Wi-Fi推奨)
iOSのアップデートを行うにはWi-Fi環境が絶対におすすめです。
アップデートには膨大な通信量を使用する可能性もあります。パケット使い放題ならまだ良いですが、通信制限を設けている人にとってはアップデートだけで制限がかかってしまう可能性も少なくありません。
またiPhoneの「データローミング」機能の設定次第では、自動的にモバイルデータを使用してしまう可能性もあるため、アップデートする前に一度確認しておくこともおすすめします。
バッテリーが充足された状態
iOSのアップデートには通信量に加えてバッテリーも消費します。
そのため残量が少ない状態のままでアップデートを始めてしまうと、途中で電池が切れてしまいアップデートができないなんてことになってしまいます。
中途半端なアプデはリンゴループの元!
中途半端にアップデートを中断してしまうと「何をやっても操作不可避なリンゴループ」現象に陥る可能性が高まるため、アップデートを行う際にはバッテリーが充足された状態でやることを推奨します。
ストレージ容量がギリギリになっていないか
iPhoneのストレージ容量がギリギリの状態でアップデートを行わないようにしましょう。
理由はアップデートが行われる際に一時的にデータが増えることがあるためです。
そのせいで、ストレージ容量を超え、誤作動を起こしリンゴループに陥ってしまう可能性もあります。
僕はこのせいで一度リンゴループになったよ・・
iPhoneのストレージ容量を減らすにはいろんな方法がありますが、その中でもキャッシュの削除はとてもおすすめです。
写真や動画を消すのも効果的ですが、キャッシュの削除は「自分の履歴を削除する」ような意味なので、思い出である写真や動画を消す必要がなくなります。
またキャッシュは気づけばかなり溜まっていることもあり、一度消すとストレージ容量削減に大きく貢献できる可能性が高いです。
特によく使うアプリ(YouTube、LINE、X(旧Twitterなど)だけ削除してもかなり効率よくストレージ容量の整理ができます。
アップデート中にほかの操作を行わない
iOSのアップデート中にゲームを起動させたり、ほかのアプリをダウンロードさせたり動画を流したりしないようにしましょう。
これも誤作動でリンゴループになったり、最悪OSに不具合を残したままiPhoneが動かなくなる可能性もあります。
iOSのアプデはOSの書き換えだからね。慎重にiPhoneを扱ってね!
バックアップを取っておく
iOSのアップデートを行う前にバックアップを取っておくことを推奨します。
OSの書き換えであるiOSのアップデート中はいかなる事態も起こりかねません。
自分が慎重にアップデートしていても、外的要因(停電や突然の電話、緊急速報など)でうまくできない可能性もあります。
そんな失敗が起きてもバックアップさえ取っておけばある程度の担保が可能です。
不具合報告がないか数日は確認する
本日リリースされたため、アップデートを行っている人が少ない現状です。
今のところ大きな不具合等は上がっていませんが、単純にアップデートを行った人が少ない為報告が上がっていない可能性もあります。
そのため、数日間は不具合の報告が上がっていないかの確認をしておくことをおすすめします。
本記事も追記で不具合の情報を記載いたします。
iOSのバージョンを確認する方法
以下の方法でiOSのバージョンを調べることができます。
- 「設定」をタップ
- 「AppleID(一番上)」をタップ
- 「自分の端末(一番下あたりにあります)」をタップ
- 「バージョン」を確認
iOS17.6のアップデート方法
iOSのアップデート方法は以下の通りです(画像一部が違うiOSの部分がありますが方法は同じです)。
- 「設定」をタップ
- 「一般」をタップ
- 「ソフトウェアアップデート」をタップ
- 「ダウンロードしてインストール」をタップ
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