今回の記事は、
レンタルサイクルのLUUPとチャリチャリについて紹介します。
早速ですが結論は
24分以下の利用だとチャリチャリが安く済みます。一方で26分以上利用するとLUUPの方が安くなります。(2024年9月29日時点)※キャンペーン等は加味しないものとする。
福岡ではいろんなレンタル乗り物が設置されています。
チャリチャリ、LUUP、タイムズカー、ラクすくなど。。。
その中で最も愛用されているのがチャリチャリでしょう。
赤い自転車を福岡で見かけたら、そのほとんどがチャリチャリの自転車と思っていいと思います。それほど多くの人が使っています。
始めは普通の自転車しか置いていなかったチャリチャリですが、最近は電動アシスト自転車も多く設置されるようになりました。
普通の自転車よりも割高ですが、一度乗ると普通の自転車に戻れないほど快適に走行できます。
また最近ではLUUPも福岡に進出しました。
電動キックボードを主戦場としていますが、電動自転車も設置されていて徐々に利用者の数が増えつつあります。
LUUPの電動アシスト自転車は緑と白を基調としたカラーをしており、電動キックボードと同じ色合いで統一感があります。
さてこのチャリチャリとLUUP、今の前置きで同じ乗り物が登場したのに気づきましたか?
そう、両者とも「電動アシスト自転車」を設置しているんです。
じゃあどっちが安いんだ?
どちらの電動アシスト自転車が性能良いの?
それぞれ乗ってみた実体験レビューが知りたい
そんな疑問に私はこたることができます。
この半年の間、毎日LUUPとチャリチャリの電動自転車で通勤していました。
本記事では、LUUPとチャリチャリの電動アシスト自転車に焦点を当て比較を行っていきます。
また実際に使用して感じた細かい点までを実体験レビューとして紹介していきます。
あくまで一個人の意見として聞いてくださいね。
【どっちがお得?】LUUPとチャリチャリの料金について
早速ですが、LUUPとチャリチャリはどちらがお得になるでしょうか?
【結論】24分までチャリチャリ、26分からLUUPが安上がり
まず結論から言うと、
24分以下の利用だとチャリチャリが安く済みます。一方で26分以上利用するとLUUPの方が安くなります。
なので、24分以下しか電動アシスト自転車に乗る予定ならチャリチャリがおすすめです。
一方で26分以上電動アシスト自転車に乗る予定ならLUUPがおすすめです。
サービス名 | 基本料金 | 時間料金 | 例: 10分利用時の合計料金 | 例: 25分利用時の合計料金 | 例: 26分利用時の合計料金 |
---|---|---|---|---|---|
LUUP | 50円 | 1分ごとに15円 | 200円 (基本料金50円 + 時間料金150円) | 425円 (基本料金50円 + 時間料金375円) | 440円 (基本料金50円 + 時間料金390円) |
チャリチャリ | – | 1分ごとに17円 | 170円 (時間料金170円) | 425円 (時間料金425円) | 442円 (時間料金442円) |
時間によって安さが逆転する理由
なぜ時間によって安い方が逆転するのでしょうか?
理由として、LUUPは自転車を借りた時点で発生する基本料金の50円がある為です。
チャリチャリに基本料金はありません。
LUUPはその代わりに1分単位の料金がチャリチャリより2円安く設定されています。
ここからは算数の問題です。
スタートの時点で、それぞれいくら発生しているでしょうか?
LUUPは50円、チャリチャリは0円です。
スタートの時点でLUUPは乗っていようがいまいが基本料金50円発生します。
チャリチャリは基本料金が無い為、0円です。
そして1分利用するごとに1分単位が2円安いLUUPが2円ずつお得になっていきます。
しかしスタートの時点でLUUPは50円の基本料金が加算されて始まります。
つまり50円分の埋め合わせを毎分2円引きしていく計算です。
その境目がちょうど25分にやってきます。
25分利用時の合計金額はLUUPとチャリチャリ全く同じ料金(425円)です。
それから先の26分では立場が逆転し、どんどんLUUPが2円分お得になっていきます。
LUUPの乗り心地レビュー【電動アシスト自転車】
ここでは料金にとらわれず、両者の良いところ・いまいちなところを実体験を踏まえて紹介します。
まずはLUUPから紹介します。
半年間通勤に使ったレビューです。
LUUPの良いところ
- 電動アシスト機能がチャリチャリより強い印象(楽に漕げる)
- スタイリッシュ
- ポートの近くでも一時停車可能
- ライドの予約ができる
- 自転車のトラブルが少ない
電動アシスト機能がチャリチャリより強い印象(楽に漕げる)
LUUPの電動アシスト自転車は漕ぎ出しのアシストより乗っている時のアシストが強いと思います。
その為、漕ぎ出してしまえば、ずっと楽に乗り続けることができます。
反対にチャリチャリは漕ぎ出しの電動アシストが強い印象です。
総合して電動アシスト機能が強いのはLUUPだと思います。
スタイリッシュ
LUUPの電動アシスト自転車が非常にスタイリッシュでかっこいいです。
個人の好みかもしれませんが、デザインがおしゃれで乗っていてテンションが上がります。
見た目でテンション上がる
ポートの近くでも一時停車可能
LUUPの電動アシスト自転車はアプリ内に「一時停車」のボタンが搭載されているため、どんな場所でも気軽に停車することができます。
チャリチャリの「一時停車」機能は、アプリにはありません。ポートが無い場所でカギを掛けると一時停車扱いになりますが、ポートがある場所だと「返却」扱いになることもあり注意が必要です。
この「一時停車」機能って結構重要だったりします。
私は一時停車をしている時にほかのユーザーが利用しようと近づいてきたことがありました。
利用頻度が高い場所では、次々と電動アシスト自転車に乗ろうとするユーザーがいるので、トラブルにならないよう「一時停車」機能がいつでも使えるLUUPは非常に助かっています。
ライドの予約ができる
LUUPはライドの予約が可能です。もちろん予約せずとも、その場ですぐ乗ることもできます。
ライドの予約機能があると、取り合いになるのを防ぐことができて便利です。
よくあるのがアプリのデータでは1台空いてたのに現地へ向かう途中に誰かが乗ってしまうケース。
データの反映がリアルタイムで行われる本アプリのようなツールにとって、データのラグはどうしようもない所ですが、わざわざ歩いて行って「自転車が無い!」となると残念な気持ちになります。
ライドの予約はこういった解決が難しい問題の良い救済措置になります。
自転車のトラブルが少ない
LUUPの方が自転車のトラブルが少ない印象です。
トラブルとは以下のようなものを指します。
- タイヤに空気が入っていない
- 漕ぐたびに異音がする
- 電動アシスト機能が作動しない
- 電動アシストのメーターがあっという間に減る
これは正直、LUUPがチャリチャリよりも後発で福岡に入ってきたことや、使用頻度の違い等の影響が大きいとは思います。
しかしそれはそれ。急いでいるときにこのようなトラブルが起きてしまい、乗れなくなっては何の意味もありませんよね。
私は急いでいるときに、LUUPとチャリチャリどちらでも借りられるなら、LUUPを優先的に借りるようにしてます。
LUUPのいまいちなところ
続いてはLUUPのいまいちなところを紹介します。
- 乗り降りの手続きが面倒
- 変速ギアが付いてない
- 前カゴが使いづらい
- キックスタンドが重い
乗り降りの手続きが面倒
LUUPは乗り降りの手続きがめんどくさいです。
これはチャリチャリが簡単すぎるが故かもしれません。
チャリチャリは乗るときはQRコードを読み取るだけ、降りるときは鍵を閉めるだけで手続き完了です。
一方LUUPは乗るときに返却先を決める必要(任意)があります。降りるときは鍵を閉めて、きちんとポートに返却しているかスマホで写真を撮影する必要があります。
カギを閉めた直後はタイムラグの影響ですぐ写真を撮影できず、少し間を置く必要があります。
普段チャリチャリに乗っている人からするととてもめんどくさく感じるかもしれませんが、ポートに返却できるスペースを確保できる点、駐輪した後のトラブルに対応できる点としては必要な手続きではあります。
変速ギアが付いてない
LUUPの電動アシスト自転車にはチャリチャリのような変速ギアが付いていません。
変速ギアが付いていると、電動アシスト以上のスピードを出すことができます。
LUUPの電動アシスト自転車には変速ギアが付いていないので、一定の速度以上は出したくても出すことができません。
その速度が30代の私からしても速い速度では無い為、急いでいるときにはもどかしい気持ちになります。
その為、急いでいる予定に電動アシスト自転車を使うならチャリチャリの方がおすすめです。
前カゴが使いづらい
LUUPには前カゴが付いていますが、大変使いづらいんです。
この原因として2つあると思っています。
- カゴが小さく深さが無い
- 電動アシスト自転車の下の方に付いている為、リュックの紐などが地面に付いてしまうこともある
実際、私が愛用しているアークテリクスのアロー22を入れてみた写真を下記に掲載しておきます。
このように、少し長めのリュックなどは完全にかごから飛び出してしまいますw
またアロー22には腰ベルトが付いているのですが、前かごが下の方に設置されている為、腰ベルトが地面に触れてキズが付いたり、タイヤに巻き込まれそうになります。
正直なんの為の前かごかわかりません。不要ならいっそ外して自転車の重量を軽くする方が良いとさえ思います。
キックスタンドが重い
はじめにキックスタンドとは、自転車を止めるための支え部分のことを指します。
LUUPの電動自転車のキックスタンドが重たく使いづらいです。
LUUPの電動アシスト自転車は、結構な重量の為、付けられているキックスタンドはどちらかというとバイクで使うバイクスタンドに近い仕様だと感じます。
LUUPのキックスタンドは短いうえ、自転車が重たいので、普通の自転車のキックスタンドのように軽快に蹴って外すようなものにはなっていません。
大人の男性でも(夫体験談)片足でスムーズに外すにはコツと慣れが必要な感じでした。
続いてはチャリチャリをレビューしていきます!
チャリチャリの乗り心地レビュー【電動アシスト自転車】
チャリチャリの電動アシスト自転車にも良いところといまいちなところがあります。
チャリチャリの良いところ
- 漕ぎ出しの電動アシスト機能が強く、漕ぎ始めが楽
- 設置ポートが多い
- 乗り降りの手間が少ない
- 変速ギアが搭載されている
漕ぎ出しの電動アシスト機能が強く、漕ぎ始めが楽
チャリチャリの電動アシスト自転車において、最もアシスト機能が高いのが、漕ぎ始めです。
例えば信号待ちをしていたとしますよね。信号が赤から青に変わります。
この時に自転車を漕ぎ出す最初の一歩って一番力が入りませんか?
チャリチャリの電動アシスト機能はここがかなり強く効いています。
LUUPと比べてもかなり強くアシストしてくれるため、ものすごい勢いでスタートダッシュすることができます。
一応LUUPと比較すると、それぞれ電動アシスト機能が効いている箇所が下記のようになります。
- 【LUUP】漕いでいるとき
- 【チャリチャリ】漕ぎ始め
設置ポートが多い
チャリチャリはLUUPと比べて圧倒的に設置されているポートの数が多いです。
設置ポートが多いとどんなメリットがあると思いますか?
実体験を通して考えるに、以下の出来事で大変役に立ちます。
- 設置ポートまで向かう距離が近くなる
- 駐輪する場所と目的地の距離が縮まる可能性が高い
- 空いている駐輪箇所が見つけやすくなる
「チャリチャリに乗ろう!」と思ってアプリで空いている自転車を検索するとしますよね。
その時に自分がいる場所から近いところを優先的に選ぶと思います。
自分がいる場所から空いている自転車の場所が遠ければ、そこまで歩いていく必要があります。
この歩いていく時間が設置ポートがあちこちにあることで縮める可能性が高くなり、すぐ乗れるメリットがあります。
これと同じ原理で、自分の目的地の近くに設置ポートがあれば、自転車を駐輪した後の移動時間を短縮可能にできます。
このように設置ポートが多いと、自転車を借りるまでの手間と自転車を利用後、目的地に行くまでの手間を抑えることができ、とてもメリットがあります。
乗り降りの手間が少ない
チャリチャリの乗り降りの手間の少なさは良いところを超えて感動レベルで楽に行うことができます。
乗る手間はQRコードを読み込むだけです。そして降りるときは鍵を閉めるだけ。
これほど福岡で利用されているのはこの手軽さの功績ではないかと個人的に思っています。
LUUPの場合は、降りる場所の予約をしたり(任意)、ライド終了にはきちんとポートに返却した状態の写真を撮影したりと何かと手間が掛かります。
変速ギアが搭載されている
チャリチャリの電動アシスト自転車には変速ギアが付いています。
電動アシスト自転車に変速ギアは不要なんじゃないか?と最初は思っていました。
あくまでチャリチャリの場合ですが、電動アシスト機能の恩恵を受けながら変速ギアのスピードも手に入れることができ、もっと速く走行することが可能になります。
このおかげで、LUUPの電動アシスト自転車よりも速度を出すことができます。
ちなみに普通の自転車にも変速ギアが付いています。
チャリチャリのいまいちなところ
続いてはチャリチャリのいまいちなところです。
- 自転車のトラブルが多い
- 設置ポートの場所で一時駐輪ができない
- 夜の時間帯は使えるチャリチャリの数が激減する
- ポートに対して許容以上の自転車が止まっていて乗りづらい時がある
- ライドの予約ができない
自転車のトラブルが多い
チャリチャリはLUUPと比べて自転車の不良品によるトラブルが多いです。
LUUPは後発で出てきたし、利用頻度的にもチャリチャリの方が良く使われているので、簡単に比較はできないとは思います。
しかし急いでいるときに自転車のトラブルに遭遇してしまっては元も子もありません。
私は確実に自転車を借りたいときはLUUPを優先して使います。
設置ポートの場所で一時駐輪ができない
チャリチャリのアプリには一時停車機能が付いていません。
チャリチャリの一時停車は鍵をかけることで一時停車されたとみなされます。
とても簡単で便利なんですが、設置ポートがある場所で同じことを行うと、ライドの返却扱いになってしまいます。
ちょっとわかりづらいので、私が実際に体験した困った話をしたいと思います。
私は職場近くのチャリチャリを借りて家に帰ろうとしていました。
途中コンビニに寄りたくて寄ったんですが、そのコンビニにはポートが設置されていました。
一時停止をしたかったんですが、ライド終了になってしまいます。
コンビニで買い物を済ませた後にまたライド手続きをしようと思い買い物をしました。
先ほどまで使っていた自転車のところに戻ると、すでに誰かが乗って行った後で、1台も自転車がありませんでした。
私は近くのチャリチャリを探そうと地図を開きましたが、どこも残っておらず徒歩1時間かけて帰ることになりました。
このようにライドが終了してしまうと、全員のアプリに空いている自転車として1つ計上されるわけです。
それを目当てに利用しようとユーザーが向かってしまいますよね。
わずかなコンビニでの買い物時間でも利用されてしまうので、なんとかして一時停車できる方法はないかと考えましたが、ヘルプセンターに聞いても今のところないそうです。
夜の時間帯は使えるチャリチャリの数が激減する
おそらくメンテナンスの兼ね合いだと思いますが、夜に利用できるチャリチャリの数が激減します。
特に博多駅など人がより多い地域で激減しているイメージがあります。
私は電車やバスが無くなった後に、チャリチャリを使って帰ろうと思っていました。
普段博多駅などは数十台のチャリチャリが置いてあるので空き自転車が無くて困ることがそれまでありませんでした。
しかし夜中に使える自転車は0台。結局徒歩で帰ることになりました。
24時間フル稼働させるのは安全対策としても良くはないのでしょうがないとは思いますが、それにしても昼の時間と夜の時間で利用できる台数に開きがありすぎて大変困りました。
ポートに対して許容以上の自転車が止まっていて乗りづらい時がある
目的地がショッピングモールや駅など多くの人が被ってしまう場所のポート数が少ないと、設置スペースに対し、過剰な自転車が止められていて大変利用しづらい時があります。
おそらく日々精査をしてポート数の増減を行われていると思いますが、何年も過剰に止められている場所があります。
ライドの予約ができない
チャリチャリではLUUPのようなライドの予約はできません。
ライドの予約ができずに困ることは、空き自転車を見つけ現地に向かう間に誰かに利用されてしまうことです。
リアルタイムなデータの更新にはどうしてもタイムラグが発生してしまいますよね。
チャリチャリのアプリは大変優秀で、タイムラグはほとんど起きないようになっています。
ただそれでも何度も途中で利用されてしまい、自転車を利用できなかった経験があります。
いくらタイムラグが無くても、このように乗れない経験があるということは、それほど利用されている証拠でもありますが、急いでいるときには大変困ります。
まとめ
いかがでしたか?今回はLUUPとチャリチャリはどちらがお得なのか?という内容と実際両方使ってみて感じた乗り心地の紹介でした。
いろいろと書きましたが、LUUPとチャリチャリの両方が選択肢にあることは、それだけレンタル自転車に乗れるチャンスができるため大変ありがたいです。
LUUPとチャリチャリは、同じ電動アシスト自転車でもそれぞれ強み弱みがあり、自分が利用したいときのシチュエーションで使い分けることも可能です。
今回は両社に共通する電動アシスト自転車にフォーカスしましたが、電動キックボードや普通の自転車も用意されています。
またお得なキャンペーンも企画されていてお得に乗れることもできるので、ぜひ利用してみてくださいね。
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