今回の記事は、
iPhoneの共有アルバムについて紹介します。
iPhoneを使っていると、いつの間にかストレージの容量が足りないことはありませんか?
最近は写真やビデオの質が向上した分、必要なストレージの量も膨大になっており、昔以上にストレージを圧迫してしまいます。
そんな時はストレージを月額で購入できるiCloud+などを利用している人も多いかもしれません。
ただ月額制なので毎月数百円~数千円費用が掛かるのは、何気に手痛い出費です。
料金を払わずに大量のストレージを利用することができる。そんな魔法のようなiPhoneの裏技「iPhoneの共有アルバム」というのがあるのをご存じですか?しかも大したデメリットもありません。もちろん脱獄などグレーなやり方でもありません。
最近は認知度も上がり、一度は耳にしたことがある人も多いかもしれません。
そんなうまい話があるわけない!と思う人が大半です。確かにデメリットはそれなりにありますが、正直日常使いでは支障のないレベルのデメリットです。もちろん課金要素はありません。
そんなiPhoneの共有アルバムの作り方や注意点について詳しく丁寧に紹介します。
共有アルバムが表示されない原因と対処法を知りたい人はこちらもクリック!
iPhoneの共有メニューで何ができるかいまいちわからない方はこちらもクリック!
共有メニューに出てくる連絡先を削除したい人はこちらもクリック!
先に結論をFAQ形式で発表します。
- 共有アルバムって何?
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複数人と共有できるアルバムのこと。意図的に自分専用のアルバムにすることも可能。
- なんで最大100万枚なの?
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1アルバムに残せる写真や動画が最大5,000点まで。1つのAppleAccountで最大200個のアルバムが作れる。つまり5,000×200=1,000,000(100万枚)という仕組み。
- デメリットは?
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①画質の劣化(写真・ビデオ)②最大15分まで(ビデオ)③削除すると消滅する④バックアップされない
- 共有アルバムの作り方(設定編)
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設定アプリ→AppleAccount→iCloud→iCloud写真→共有アルバムをオン
- 共有アルバムの作り方(作成編)
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写真アプリを開く→左上の「+」アイコンをタップ→新規共有アルバムをタップ→共有アルバムの名前を入力→次へをタップ→(任意)共有したい人のメアドを入力※一人のときはスルー→作成
- 共有アルバムに写真を保存する方法
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写真アプリを開く→共有アルバムに保存したい写真を選択→共有ボタンをタップ→共有アルバムに追加をタップ→保存先の共有アルバムを選択→右上の投稿をタップ
iPhoneの共有アルバムとは?
まずiPhoneの共有アルバムとはいったい何のことでしょうか?
iPhoneの共有アルバムとは自分一人から複数人まで写真やビデオを共有することができるアルバムのことを指します。
写真アプリで作成・閲覧することができます。保管場所はiCloud上なんですが、自分のiCloudストレージを全く使用しません。
その分iCloudのバックアップには含まれないという欠点もありますが、最大100万枚の写真やビデオのデータを保存することができます。
この方法を使えば、自分のストレージを一切使用することなく大量のデータをiCloudに保存することができます。
共有アルバムの場所
iPhoneの共有アルバムは写真アプリから閲覧することができます。
共有アルバムで共有できるデータ
iPhoneの共有アルバムで共有できるデータは写真とビデオです。
あとはそれらの写真やビデオについたコメントも共有することができます。
共有アルバムで共有できるデータのファイル形式
Appleサポートページによると以下の画像・ビデオファイル形式に対応しています。
画像形式
- HEIF
- JPEG
- RAW*
- PNG
- GIF
- TIFF
また、iPhone で撮影した特別なフォーマット (スローモーション、タイムラプス、Live Photos など) や「メモリー」のビデオにも対応しています。共有した場合、写真は長辺が最大 2048 ピクセルに縮小されます。例外として、パノラマ写真の最大幅は 5400 ピクセルになります。100 MB 以下の GIF を共有できます。
ビデオファイル形式
- HEVC
- MP4
- QuickTime
- H.264
- MPEG-4
ビデオは最長 15 分、画質は最大 720p で配信されます。
* Windows パソコンでは RAW 形式の写真を共有アルバムにアップロードすることはできません。
共有アルバムはデータのコピーをアップロードします。ダウンロードしたコンテンツに、オリジナルと同じ情報が含まれているとは限りません。
共有アルバムを共有できる人数
最大で50人と共有することができます。もちろん誰とも共有せず、自分ひとりのアルバムとして使うことも可能です。
むしろ今回のiPhoneの共有アルバムを作成してストレージを開ける方法は、自分ひとり用として使う人が多いと思います。
共有アルバムはiCloudに保管されるがストレージを消費しない
iPhoneの共有アルバムの保管場所はiCloudです。
それだと自分のストレージ(無料分5GB)を消費するように感じますよね。
しかしこの共有アルバムの場合は、自分のストレージを消費しない仕様になっています。
共有アルバムの制限
iPhoneの共有アルバムの制限としては最大100万枚の写真やビデオの保存が可能です。
一般人で100万枚のデータを持っている人は早々いないので、ほぼ無制限と言ってもいいかもしれません。
100万枚の理由
どうして最大100万枚なのかというと、以下2つの理由があります。
- 共有アルバム1個の保存データが最大5,000点
- 1つのAppleAccountで最大200個の共有アルバムを作成可能
つまり5,000×200=1,000,000枚
という計算になります。
iPhone共有アルバムのデメリット
iPhoneの共有アルバムは大変便利ですが以下のデメリットが存在します。
画質の劣化(写真・ビデオ)②最大15分まで(ビデオ)③削除すると消滅する
- 画質の劣化(写真・ビデオ)
- 最長15分まで(ビデオ)
- 削除すると消滅してしまう(写真・ビデオ)
- バックアップされない(写真・ビデオ)
画質の劣化(写真・ビデオ)
共有アルバムに保存された写真もビデオも画質が劣化します。
写真は長辺は最大2048pxまで
写真の場合は長辺が最大2048pxまで劣化された状態で保存されます。
ビデオは最大720pまで
ビデオも最大720pの画質でしか保存することができません。
720pと言えば、HD(ハイビジョン)の画質です。
YouTubeなど多くの動画は1080p(フルHD)で設定されている為、よく見ると劣化していることに気づくかもしれません。
最長15分まで(ビデオ)
ビデオは画質も劣化しますが長さにも影響し、最長15分までしか保存することができません。
15分以上の動画になると、トリミングを使い分割して保存する方法しかありません。
削除すると消滅してしまう(写真・ビデオ)
共有アルバムに保存された写真やビデオ、また共有アルバム自体を削除すると「最近削除された項目」に保存されることなくデータが消滅してしまいます。
通常写真アプリに保存された写真やビデオなどは削除しても「最近削除された項目」というフォルダに残りますよね。
「最近削除された項目」も削除すると完全に削除されたことになります。
ところが共有アルバムの場合は仕様が違い、「最近削除された項目」を経由せず完全に削除されてしまいます。
つまり間違えて削除してしまった場合、救済措置がありません。
バックアップされない(写真・ビデオ)
共有アルバムに入っている写真やビデオは一切バックアップされません。
削除すると消滅してしまうことからも考えて、共有アルバムに入った写真やビデオというのは一度削除してしまうと取り返しのつかないことになります。
これはiPhoneを紛失してしまっても同様のことです。バックアップがiCloudにない為、データの復元も不可能です。
失敗しないiPhone共有アルバムの使い方
共有アルバムのデータとは一度削除してしまう消滅する、iCloudにバックアップされないことから、失敗ができないデータとも言えますよね。
そんな状態だと不安で使えないという人に向けて2つの対処法を紹介します。
【対処法1】データを複製する形で共有アルバムに保存する
最初の対処法は共有アルバムに入れるデータを複製して通常の写真フォルダにも保存しておく方法です。
この方法はiCloudのストレージを消費してしまいますが、バックアップを取ることができます。
初めて共有アルバムを使ってみる!お試しにやってみたい!という人などまだ不慣れな人やiCloudのストレージにまだ余裕がある人にはお勧めできます。
【対処法2】大切なデータは共有アルバムに入れない
2つ目の対処法は、共有アルバムに入れるデータは削除されても良い様なデータを厳選して保存する方法です。
この方法であれば共有アルバムに入ったデータのバックアップは取れませんが、iCloudのストレージを消費することなく運用することができます。
ただ厳選するのが少しめんどくさいかもしれません。
iPhone共有アルバムの作り方【準備編】
iPhoneの共有アルバムの作り方を見ていきましょう。
共有アルバムを作る前にiPhoneの設定アプリの準備を行う必要があります。
これがきちんと設定されていなければ、いくら頑張っても共有アルバムを作ることができません。
以下の方法で設定アプリを準備します。
- 設定アプリ
- AppleAccount
- iCloud
- iCloud写真
- 共有アルバムをON
【補足】AppleAccount=AppleID
AppleAccountとは、以前でいうところのAppleIDのことです。
2024年のiOS18アップデートの際にAppleAccountという名前に変更になりました。
iPhone共有アルバムの作り方【作成編】
続いていよいよ共有アルバムを作成していきます。
使うのは写真アプリです。
以下の手順で進めてください。
- 「写真アプリ」を開く
- 共有アルバムの作成をタップ
- 「共有アルバム名」を入力
- 完了をタップ
- 完了
- 「写真アプリ」を開く
- 「共有アルバムの文字」をタップ
- 左上の作成をタップ
- 「共有アルバム名」を入力
- 完了
【注意点】共有アルバムは1人でも作れる
共有アルバムは本来複数人で写真やビデオの管理を行うための機能です。複数人と共有するには、その人を招待する必要があります。
しかしながら誰も招待しなくても共有アルバム自体の作成は何の問題もありません。
iPhone共有アルバムに写真・ビデオを保存する方法
iPhoneの共有アルバムの中に実際に写真やビデオを保存していきましょう。
以下の手順で進めます。
写真アプリを開く→共有アルバムに保存したい写真を選択→共有ボタンをタップ→共有アルバムに追加をタップ→保存先の共有アルバムを選択→右上の投稿をタップ
- 写真アプリ
- 共有アルバムに保存したい写真・ビデオを選択
- 共有ボタンをタップ
- 共有アルバムに追加
- 保存先の共有アルバムを選択
- 右上の投稿をタップ
まとめ
いかがでしたか?
今回紹介したiPhoneの共有アルバム機能を上手に使えば、ストレージもお金もかなり節約することができることが分かったと思います。
画質の劣化や動画の長さの制限に関して一切問題ない人にとっては神がかり的な方法だと思います。
ものすごく劣化するわけでもありませんが、気になる人はiCloud+を利用した方が良いかもしれませんね。
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