今回の記事は、
iOS18.3.1について紹介します。
2025年2月11日iOS18.3.1が日本でもリリースされました。
前iOS18.3が1月28日にリリースされたので、約2週間でiOS18.3.1がリリースされたことになります。




確かiOS18.4の噂が来てなかった?




そうなのよ。突然iOS18.3.1がリリースされたのは緊急性がある為なのよ。
実は来週あたりにiOS18.4がリリースされるのでは?との噂が立っていました。
その流れを無視してiOS18.3.1がリリースされたということは、なにか緊急のアップデートが入ったと予想できますよね。




実際にセキュリティ関連のアップデートでした。
本記事ではiOS18.3.1の内容とアップデートすべき理由について紹介していきます。






iOS18.3.1の内容
iOS18.3.1の内容としてまとめると以下の通りです。
- 既に悪用された可能性のある脆弱性(ゼロデイ脆弱性)の修正が1件行われた




これだけなの?




そうよ。これだけ。でもすでに悪用された可能性のある脆弱性の修正だから大事なアップデートなのよ。




7年ほど修正されてない状態だったらしいわ。
またiOS18.3.1のアップデートに必要なMBは637.5MBでした。




筆者のiPhone16Proの情報です。



既に悪用された可能性のある脆弱性(ゼロデイ脆弱性)の修正が1件行われた
iOS18.3.1の実質的な内容は、この『既に悪用された可能性のある脆弱性(ゼロデイ脆弱性)の修正が1件だけ行われた』のみとなっています。




この脆弱性の修正がiOS18.3.1を急遽リリースさせた原因ってことね。
具体的な内容としては、Apple公式より引用して紹介します。
アクセシビリティ
対象機種: iPhone XS 以降、iPad Pro 13 インチ、iPad Pro 12.9 インチ 第 3 世代以降、iPad Pro 11 インチ 第 1 世代以降、iPad Air 第 3 世代以降、iPad 第 7 世代以降、iPad mini 第 5 世代以降
影響: 物理的な攻撃により、ロックされたデバイスの USB 制限モードが無効になる可能性があります。Apple は、この問題が特定の個人を標的とした非常に高度な攻撃に悪用された可能性があるという報告を認識しています。
説明: 状態管理を改善することで、承認の問題が解決されました。
CVE-2025-24200: トロント大学マンクスクールの Citizen Lab の Bill Marczak 氏
ここでのポイントは、高度な攻撃に悪用された可能性があるという点です。
すでに悪用された可能性のある脆弱性のことをゼロデイ脆弱性と呼びます。
ゼロデイ脆弱性を金庫で例えてみましょう。
金庫のパスワードがメモ帳に書かれて金庫に貼ってあったことに気づいた時には、何者かが金庫に侵入した形跡がある時だったという感じです。
対策する日が1日もないセキュリティの脆弱性なのでゼロデイ(0day)脆弱性と呼びます。
ゼロデイ脆弱性はすでに手遅れのパターンもありますが、これ以上被害を増やさないために1日でも早く修正のアップデートを配信すべき重大な案件です。
おそらくAppleはこの重大性を最優先するためにiOS18.4よりも先にiOS18.3.1を緊急リリースしたものと思われます。
USB制限モードとは?




USB制限モードってなに?




iPhoneをロックした状態が1時間経過すると、USBアクセサリの接続を制限する機能のことよ。iOS11.4.1で実装された機能。
iOS11.4.1のリリースでiPhoneにロックをかけた状態が1時間経過すると、USBで接続していたアクセサリが解除されるという機能があります。




一般人にはあまりピンとこない機能かもしれませんね。
参照元によると、iPhoneを保護するために必要としてた機能なんだとか。
どうやらアメリカで容疑者のiPhoneのロック解除の為に、ロック解除を専門としている企業の技術をFBIが使ったことが問題視されているらしい。その解除方法がUSBアクセサリだったらしく、その対策として当初は1週間後に制限を行う予定だったのを1時間に短くしたという経緯があります。
USB制限モードは7年間も制限されていなかった
ロックした後1時間経過するとUSBアクセサリの制限を行っていたはずだったiPhoneのUSB制限モードですが、実際は制限されていなかった見落としの脆弱性があったそうです。
この修正を行ったのが約7年ぶりであるiOS18.3.1という流れなんだとか。




めちゃめちゃ気づかれてなかったんだね。
しかもすでに特定の個人に対してこの脆弱性を攻撃された可能性があるとし、ゼロデイ脆弱性の修正としてiOS18.3.1の緊急リリースを行ったということでした。
攻撃者がiPhoneを物理的に所有していないと悪用されていない可能性が高い
多くのユーザーがゼロデイ脆弱性に対し気になるのが、「自分のiPhoneは悪用されていないだろうか」という点だと思います。
参照元によると、iOS18.3.1で修正された内容は実際に攻撃者が物理的にiPhoneを所有しない限り、悪用される可能性は低いと紹介しています。




あなたが自分のiPhoneを無作為に全然知らない人に貸していたら心配する必要があるかもしれませんね。




信頼できる知人や家族にしか貸したことが無かったのなら全然大丈夫と思います!
USB制限モードはデフォルトでオフ設定
USB制限モードはデフォルトでオフ設定になっています。




USB制限モードへのアクセスは以下の手順で可能です。
USB制限モードへのアクセス方法
- 「設定」アプリを開く
- Face IDとパスコードをタップ
- パスワードを入力
- 「アクセサリ」という項目がUSB制限モードのこと。トグルボタンでオンオフ切り替え可能
iOS18.3.1にアップデートすべき理由
iOSのアップデートに関しては、各ユーザーごと任意に決めることができます。
筆者の個人的な見解ですが、iOS18.3.1にアップデートすべきかと思います。




そのこころは!以下の通りです!
- 緊急性の高いゼロデイ脆弱性の修正が行われたから
- 1日しか経過していないがアップデートによる重大な不具合は生じていない様子
緊急性の高いゼロデイ脆弱性の修正が行われたから
アップデートすべき1番の理由は、やはりゼロデイ脆弱性の修正だという点です。
筆者の想像の範疇に過ぎませんが、当初iOS18.3.1はあまり予定されていなかったのではないかと思っています。
というのもiOS18.4が近日中にアップデートされるのではないか?という噂がたくさんあったからです。
ところがゼロデイ脆弱性、しかも約7年ほど放置されていた脆弱性だというと、一大事ですよね。
緊急でも急いでアップデートすべき内容だと判断したと考えれば、逆にどれだけ危険な脆弱性の修正だったことがうかがえます。
以上の理由から筆者はアップデートしておくべきかなと思います。
1日しか経過していないがアップデートによる重大な不具合は生じていない様子
本記事を書いているのは2025年2月12日になったばかり、夜中の3時ころです。
まだiOS18.3.1がリリースされて1日しか経過していません。
この状態でiOS18.3.1にアップデートしたことに対する不具合の報告が、SNS上に多数上がっていないため、アップデートによる重大な不具合は無いものだと判断しています。
iOSのアップデートをするか否かの判断材料の1つにアップデートによる不具合の懸念があると思います。
せっかくアップデートしたのに、アップデートによってリンゴループや不具合が生じてしまっては本末転倒ですよね。
まだ1日しか経っていませんが、されど一定数の人はアップデートしていると思うので(しかも祝日)、アップデートによる不具合の可能性は低いと判断し、筆者自身はアップデートすべきだと思います。




筆者のiPhone16Proも問題なくiOS18.3.1にアップデートできました!
iOS18.3.1の不具合について
iOS18.3.1による不具合状況をSNSを中心に調べてきたので紹介します。
現在(2025年2月12日03:01)特に不具合報告は見つけることができませんでした。




見つからないのが一番良いんだけどね。
今後も随時更新していきます。
iOS18.3.1の注意点



iOSのアップデートは新機能やサービスの改善、セキュリティ修正などメリットが多いので早めに実行することを推奨しますが、一方でアップデートするときの環境や準備を整えないと、不具合やバグが発生し易い状況でもあるためです。
iOS18.3.1のアップデートに関して、以下の点に注意しましょう。
- 【注意点①】通信環境の良いところでアップデートしよう(Wi-Fi推奨)
- 【注意点②】バッテリーが充足された状態でアップデートしよう
- 【注意点③】ストレージ容量がギリギリになっていないか確認しておこう
- 【注意点④】アップデート中に不要な操作はやめよう
- 【注意点⑤】バックアップを取ってアップデートしよう
- 【注意点⑥】重大な不具合報告が無いか数日は確認しよう
【注意点①】通信環境の良いところでアップデートしよう(Wi-Fi推奨)
iOSのアップデートを行うにはWi-Fi環境が絶対におすすめです。
アップデートには膨大な通信量を使用する可能性もあります。
パケット使い放題ならまだ良いですが、通信制限を設けている人にとってはアップデートだけで制限がかかってしまう可能性も少なくありません。
またiPhoneの「データローミング」機能の設定次第では、自動的にモバイルデータを使用してしまう可能性もあるため、アップデートする前に一度確認しておくこともおすすめします。



【注意点②】バッテリーが充足された状態でアップデートしよう
iOSのアップデートには通信量に加えてバッテリーも消費します。
そのため残量が少ない状態のままでアップデートを始めてしまうと、途中で電池が切れてしまいアップデートができないなんてことになってしまいます。




中途半端なアプデはリンゴループの元!
中途半端にアップデートを中断してしまうと「何をやっても操作不可避なリンゴループ」現象に陥る可能性が高まるため、アップデートを行う際にはバッテリーが充足された状態でやることを推奨します。



【注意点③】ストレージ容量がギリギリになっていないか確認しておこう
iPhoneのストレージ容量がギリギリの状態でアップデートを行わないようにしましょう。
理由はアップデートが行われる際に一時的にデータが増えることがあるためです。
そのせいで、ストレージ容量を超え、誤作動を起こしリンゴループに陥ってしまう可能性もあります。




僕はこのせいで一度リンゴループになったよ・・
iPhoneのストレージ容量を減らすにはいろんな方法がありますが、その中でもキャッシュの削除はとてもおすすめです。



写真や動画を消すのも効果的ですが、キャッシュの削除は「自分の履歴を削除する」ような意味なので、思い出である写真や動画を消す必要がなくなります。
またキャッシュは気づけばかなり溜まっていることもあり、一度消すとストレージ容量削減に大きく貢献できる可能性が高いです。
特によく使うアプリ(YouTube、LINE、X(旧Twitterなど)だけ削除してもかなり効率よくストレージ容量の整理ができます。



【注意点④】アップデート中に不要な操作はやめよう
iOSのアップデート中にゲームを起動させたり、ほかのアプリをダウンロードさせたり動画を流したりしないようにしましょう。



これも誤作動でリンゴループになったり、最悪OSに不具合を残したままiPhoneが動かなくなる可能性もあります。




iOSのアプデはOSの書き換えだからね。慎重にiPhoneを扱ってね!
【注意点⑤】バックアップを取ってアップデートしよう
iOSのアップデートを行う前にバックアップを取っておくことを推奨します。
OSの書き換えであるiOSのアップデート中はいかなる事態も起こりかねません。
自分が慎重にアップデートしていても、外的要因(停電や突然の電話、緊急速報など)でうまくできない可能性もあります。
そんな失敗が起きてもバックアップさえ取っておけばある程度の担保が可能です。
【注意点⑥】重大な不具合報告が無いか数日は確認しよう
本日リリースされたため、アップデートを行っている人が少ない現状です。
今のところ大きな不具合等は上がっていませんが、単純にアップデートを行った人が少ない為報告が上がっていない可能性もあります。
そのため、数日間は不具合の報告が上がっていないかの確認をしておくことをおすすめします。
本記事も追記で不具合の情報を記載いたします。



iOSのバージョンを確認する方法



以下の方法でiOSのバージョンを調べることができます。
- 「設定」をタップ
- 「AppleID(一番上)」をタップ
- 「自分の端末(一番下あたりにあります)」をタップ
- 「バージョン」を確認



iOS18.3.1のアップデート方法



iOSのアップデート方法は以下の通りです(画像一部が違うiOSの部分がありますが方法は同じです)。
- 「設定」をタップ
- 「一般」をタップ
- 「ソフトウェアアップデート」をタップ
- 「ダウンロードしてインストール」をタップ



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