今回の記事は、
iPhoneのWebkit(ウェブキット)について紹介します。
iPhoneを使っていると、Safariやアプリでウェブサイトを見ることが当たり前のように感じますよね。
しかし、その裏で一生懸命働いている「WebKit」という存在をご存知ですか?




Webkit?どこかで聞いたことあるような・・・




よくiOSのアップデートでセキュリティ関連に出てくるやつよ。
Webkit(ウェブキット)という言葉を一般の人が目にする時というのは、iOSのアップデートのときぐらいかと思います。
よくWebkit(ウェブキット)のセキュリティが修正されていたり、悪用されていたりするやつです。
このWebkit(ウェブキット)、知らなくても問題ないんですが、どうせiPhoneを使っているなら知っておきたいと思いませんか?
本記事では、Webkit(ウェブキット)が何なのかを、日常の具体的な例えを交えながら分かりやすく解説します!



Webkit(ウェブキット)のイメージを掴む
Webkit(ウェブキット)のことをさっぱりわからない人、ネットに苦手意識を持っている人はぜひ本章を読む前にこちらを読んでください。
ここではWebkit(ウェブキット)のイメージを何となく掴むための説明をします。
一番イメージを掴んでほしいのは「ウェブページはプログラミング言語の塊」だということです。
私たちがいつも見ているGoogleの検索ページやYouTubeのマイページなどは色鮮やかに配色され、日本語で文字が並んでいますよね。
Googleの検索ページはGoogle社員が、YouTubeのマイページはYouTube部門で働くスタッフがそれぞれ用意してくれているから閲覧できています。
ここからがポイントです。
あなたがこのGoogle社員やYouTube部門で働くスタッフだと思ってください。
それぞれのページを作成してと言われた時に、用意したページというのはあのような検索バーが載っていて色鮮やかなGoogleの文字が並んでいる画面ではありません。
YouTubeも然り。マイページのサムネの画像を模写して貼りだしているわけではありません。
全てのネットページはプログラミング、つまりは英数字と記号だけで構成されているんです。
画像はおろか色鮮やかなGoogleの文字もありません。あるのは決められたプログラミングの羅列だけです。
でもその羅列が一貫しており、ユーザーが見るときにはきちんと画像や色が付いた文字としてみることができるんです。
そしてそのプログラミングの羅列を一貫してユーザーが見るときに画像や色が付いた文字としてみるように裏方で働いてくれているのが今回のお題であるWebkit(ウェブキット)なんです。
以上をまとめると、
- ウェブページはプログラミング言語の集まりで画像や色付きの文字などは無い
- プログラミングの集合体であるウェブページをユーザーが見るときに画像や文字に変換してくれているのが
Webkit(ウェブキット)とは?
まずは本題として、Webkit(ウェブキット)とはいったい何なのか?これを知るのが本記事の目的です。




いきなりですが、最初に堅苦しいWebkit(ウェブキット)の定義をご紹介
これを読んでピンと来た人はいないと思います。ピンとくるような人はそもそもWebkit(ウェブキット)とは?なんて読みません。
なので全員がこれを読んでもピンと来ていませんよね。
この文章を今から「物の例え」で因数分解していきます。
と、その前にWebkit(ウェブキット)についての一覧表を下記に記します。
Webkit(ウェブキット)について | 項目2 |
---|---|
例えると? | 工務店に所属する大工さんたち(複数) |
形あるもの? | いいえ。ソフトウェアやプログラムの一種 |
例えると? | 目に見えない優秀なチーム |
ユーザーに何を提供してくれる? | ①スムーズなウェブ体験②一貫性のあるデザイン表示③セキュリティの向上④アプリ内のウェブコンテンツの快適な利用⑤バッテリー効率とパフォーマンスの最適化 |




次章ではWebkit(ウェブキット)を大工さんとして例えて解説します。
Webkit(ウェブキット)とは工務店で働く大工さんである
Webkit(ウェブキット)をひとことで言うと、工務店で働く大工さんです。




大工さんならイメージしやすいよね。




ちなみにiPhoneは工務店です。
Webkit(ウェブキット)とはウェブページを正しく表示するための役割を果たしています。
工務店は大工さんがいないと家を建てることができませんよね。
工務店が設計図や顧客から建設依頼が来ても大工さんがいなければ建設できません。工務店が木材やセメントを調達しても大工さんがいなければ、ただのゴミです。
iPhoneも同じで、iPhoneのブラウザやアプリがウェブページをスムーズに表示するためには、設計図を理解し組み立ててくれるWebkit(ウェブキット)が必要不可欠なんです。




iPhoneⅩを今でも使っている人も、最新のiPhone16ProMAXを使っている人も結局Webkit(ウェブキット)が無いとネットサーフィンを快適にできません。
Webkit(ウェブキット)は、HTML、CSS、JavaScriptといったウェブページを構成するコードを解釈し、私たちが見て理解できる形に変換してくれます。
これを「レンダリング」と言います。
このプロセスは、ただコードを読むだけでは終わらない複雑な工程です。
Webkit(ウェブキット)のレンダリングとは?
Webkit(ウェブキット)の役割である「レンダリング」。これはどういう意味でしょうか?




Webkit(ウェブキット)はネットサーフィンを快適にしてくれる裏方の存在です。




HTML、CSS、JavaScriptをWebkit(ウェブキット)が読み込んで私たちが快適に閲覧できるようになるのよね。




その難しい英語の専門用語に種類とか役割が分かんないよ。。。
HTML、CSS、JavaScriptという難しい専門用語が出てきましたが、これらをすべて家の設計図で例えるとわかりやすいです。
HTMLは家の骨組み
HTMLは家の骨組みに例えることができます。
HTMLは、ウェブページの「骨格」や「構造」を作るものです。例えるなら、家の柱や壁、天井といった基本的な骨組みを作るのがHTMLです。
例えば:
- 見出し(H1やH2など)は家の屋根や入口にあたり、
- パラグラフ(段落)は家の部屋や空間、
- 画像やリンクは窓や扉といった感じです。
HTMLがなければ、ウェブページはただの空虚なスペースになり、何も配置されていない状態になります。
CSSはインテリアやデザインの装飾
CSSは、HTMLで作られた骨格に「装飾」を施し、見た目を整える役割を果たします。家で言うなら、壁紙を貼ったり、家具を配置したり、色を塗ったりする作業にあたります。
例えば:
- フォントの色やサイズ → 壁紙や家具の色
- 配置や余白 → 家具のレイアウト
- アニメーション → 照明の変化やインテリアの動き
CSSがなければ、ウェブページはシンプルな文字と画像だけで、デザインに魅力が欠けてしまいます。
JavaScriptは家の電気周り
JavaScriptは、ウェブページに「動き」や「インタラクション(操作性)」を加えるものです。これを家に例えるなら、電気配線や家電製品のような役割です。スイッチを押すと電気がつくように、ユーザーがボタンをクリックすると何かが起きる、といった動作を担当します。
例えば:
- ボタンを押したらウィンドウが開く → 家の電気スイッチ
- フォームに入力したデータを送信 → 家のインターホンで声を伝える
- スライドショー → 自動で動くカーテンやスマート家電
JavaScriptがなければ、ウェブページはただの静的な展示物のような状態になり、ユーザーとやりとりする機能がありません。




何となくイメージできたかな?
まとめると、HTML、CSS、JavaScriptらはすべて家を建てるための材料として例えることができます。
大工さんであるWebkit(ウェブキット)が材料それぞれをきちんと理解し、使うべき時に使うことで綺麗な家を建てることができます。
もし大工さんであるWebkit(ウェブキット)が優秀でないと、家の骨組み的役割であるHTMLを家の電気回りであるJavaScriptとして使ってしまう可能性だってあります。
そんなことしたらプログラミングは破綻し、ウェブページが見られません=家の大きな柱が電気の回路として設置されている意味が分からない家が完成します。
大工さんであるWebkit(ウェブキット)が優秀であればあるほど、ユーザーが見られるウェブページは遅延無く、高画質でぬるぬるとリフレッシュレートも高いまま、快適に閲覧することができるというわけです=家の建築がスピーディーに行われる、さらに完成した家は電気の配線などがきれいに隠れていたり、骨組みである木材もしっかり固定されているなど快適に生活が送れる環境が整っている。
それでWebkit(ウェブキット)というのは、大工さんが家を建築している最中のことを指しています。
Webkit(ウェブキット)がもたらすメリット
では、なぜWebkit(ウェブキット)が重要なのでしょうか?iPhoneにおけるWebkit(ウェブキット)の役割を考えてみると、そのメリットが見えてきます。
- 高速でスムーズな動作
最新のiPhoneでは、Webkit(ウェブキット)がコードを効率よく処理することで、ウェブページの読み込みが速くなり、スムーズな操作体験を提供します。 - 一貫性のある表示
Webkit(ウェブキット)は、どのアプリでもウェブページを同じように表示できるよう統一しています。これにより、開発者もユーザーも安心して利用できます。 - セキュリティ
Webkit(ウェブキット)は、セキュリティ面でも強化されています。これにより、安全にウェブサイトを閲覧できるのです。
まとめ
iPhoneのWebkit(ウェブキット)は、まるで車のエンジンや料理を作るシェフのような存在です。日々当たり前のようにウェブページを見ている裏側で、この「エンジン」が働いているおかげで、私たちはスムーズで快適なインターネット体験を楽しむことができています。
次回iPhoneでウェブサイトを見るとき、少しだけWebkit(ウェブキット)のことを思い出してみてくださいね。「こんな優秀なエンジンが裏で頑張ってくれているんだ!」と、ちょっと感謝したくなるかもしれません。
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