今回の記事を読むと、
アゼルバイジャンがなぜ世界一の親日国なのかが理解できます!!
皆さんはアゼルバイジャンっていう国を知っていますか?
おそらくほとんどの日本人が知らないと思います。
実はアゼルバイジャンは『世界一の親日国』と自他ともに認めるほど日本大好きな国なんです。
世界で初めてビザ不要で入国できる国に日本を選んだり、経済発展のモデルを日本にするなど、国を挙げて日本に対して友好的な国なんです。
残念なのが日本人が自分達を好きでいてくれるアゼルバイジャンのことを知らないこと。
keri ちびver.私も全然知らない国でした
そもそも何でそんなに親日寄りでいてくれるのか謎ですよね。
国も全然遠い場所に位置しており、古くから国交が盛んだったわけでもありません。
というかアゼルバイジャンはつい最近独立国になったばかりの国だったりします。
それらを全て含めた疑問の数々を本記事では取り上げたいと思います。
ぜひこの機会にアゼルバイジャンのことを知っていただけたら幸いです。
【本記事のまとめ】アゼルバイジャンが世界一の親日国と言われる3つの理由
先に本記事のまとめから紹介します。
アゼルバイジャンが世界一の親日国と言われる3つの理由は以下の通りです。
- 【理由①】日本の経済成長をモデルに国を発展させようとしたため
- 【理由②】昔刷り込まれた『日本人は見返りを求めない優しい民族』というステレオタイプが広がっていた為
- 【理由③】経済援助だけでなく技術指導もやってくれる日本人に感謝と好感を抱いているから



この理由に至った経緯についてこれから紹介していきます
アゼルバイジャンってどんな国?
世界一の親日国と呼ばれる『アゼルバイジャン』。
アゼルバイジャン人からみて日本はとても親密な国として多くの方が認知しています。一方で日本人から見てアゼルバイジャンのことを詳しく知っている人は少ないですよね。



サッカーの対戦国のイメージしかない・・・。



この章ではかんたんにアゼルバイジャンについてご紹介します。
神秘的な火の国:アゼルバイジャン
アゼルバイジャンは「火の国(Land of Fire)」と呼ばれるほど、地中から燃え上がる天然ガスの炎やゾロアスター教の聖地が有名。ヨーロッパとアジアの狭間、カスピ海のほとりに位置し、歴史と自然が融合した魅力的な国です。
アゼルバイジャンの概要
日本ではほとんど聞きなじみのないアゼルバイジャンですが、簡単に概要を紹介。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 国名(日本語) | アゼルバイジャン共和国 |
| 国名(英語) | Republic of Azerbaijan |
| 首都 | バクー(Baku) |
| 位置 | 南コーカサス(東ヨーロッパと西アジアの境界) |
| 面積 | 約86,600 km² |
| 人口 | 約1,020万人(2024年推定) |
| 言語 | アゼルバイジャン語(公用語) |
| 宗教 | イスラム教(主にシーア派)、世俗主義が強い |
| 通貨 | アゼルバイジャン・マナト(AZN) |
| 政体 | 大統領制・単一国家 |
| 独立記念日 | 1991年10月18日(ソビエト連邦からの独立) |
| 国旗の意味 | 青=チュルク文化、赤=進歩、緑=イスラム |
| 有名な産業 | 石油・天然ガス、綿花、食品加工 |
| 世界遺産 | ゴブスタンの岩絵、城壁都市バクーなど |
| 代表的な料理 | プラフ(米料理)、シャシリク(串焼き肉)、ドルマ(ブドウ葉包み) |
ビザ不要だが厳密にはビザは必要
アゼルバイジャンについて日本人が知っている一番の出来事は『ビザ不要で行ける国』ではないだろうか?
私も動画を制作する段階では完全にビザ不要で行けると思っていました。
ただ本記事を書くにあたり詳細に調べてみると、厳密にはビザは必要だということが判明しました。
ただし外交旅券保持者や特定の短期滞在条件の場合はビザ不要で行けるようです。
親子2代で大統領で親日家
アゼルバイジャンが独立したときの大統領はアヤズ・ムタリボフ大統領です。この方が初代大統領。
次に大統領になったのが、現在のイルハム大統領のお父さんであるヘイダル大統領です。



フルネームは『ヘイダル・アリエフ大統領』ね。
初代のアヤズ大統領は独立後の1992年に起こったナゴルノ・カラバフ紛争の対応で国民から大批判を食らいました。
一度は復帰されましたが、復帰して4日後に再び辞任したちょっと変わった人です。
その後に就任したのがヘイダル・アリエフ大統領です。ヘイダルさんは親日家であり、日本の経済発展にとても興味がありました。



特に魅力に感じたのは以下のことみたいね
- 法治国家としての制度整備
- 外国投資の受け入れ
- 技術革新
そして1998年に日本に初訪問すると、日本を我々の発展モデルとしたいと思ったそうです。



日本は戦後、復興と発展のために頑張り世界でトップの座にいたこともあったよね。



アゼルバイジャンも大きな争いごとの後だったから、同じ状況下で成果を上げた日本が魅力に感じモデルにしたいと思ったのかもね。
残念ながら2003年に自身の体調悪化により、大統領の座から降りることを決意。無る子のイルハム現大統領を指名することになります。
ヘイダル元大統領は、自分の意思を継いでくれる後任が良く、それが息子だたとのことでイルハムさんは見事大統領になりました。
市民からの支持率も高いそうで、なんと90%以上が支持しているそうです。



日本とえらいちがいね。
アゼルバイジャンが世界一の親日国と言われる理由
冒頭で紹介したように、アゼルバイジャンは世界一の親日国として知られています。
なぜ世界一の親日国と言われているのか、本記事では3つの理由に分けて詳しく説明していきます。
- 【理由①】日本の経済成長をモデルに国を発展させようとしたため
- 【理由②】エルトゥールル号遭難事件
- 【理由③】経済援助だけでなく技術指導もやってくれる日本人に感謝と好感を抱いているから
【理由①】日本の経済成長をモデルに国を発展させようとしたため
アゼルバイジャンが世界一の親日国と言われるもっともな理由です。
アゼルバイジャンが経済発展していく過程で、モデルとしたのが我々の日本だったんです。



ほかにも国はたくさんあるのに、なんでアゼルバイジャンは日本をモデルにしたのかな?



それは日本が『奇跡の復興国』として世界に認知されているからよ。
🏗️ 技術革新と持続可能性への尊敬
- 日本は戦後の焼け野原から世界有数の経済大国へと成長した「奇跡の復興国」として、アゼルバイジャンにとって理想的なモデル。
- 特に資源に依存しない産業構造や、技術革新による経済多角化は、石油依存から脱却を目指すアゼルバイジャンにとって重要な学び。
🤝 経済協力と信頼関係の蓄積
- 日本企業(INPEXや伊藤忠商事など)は、アゼルバイジャンの石油開発に長年関与しており、技術力と誠実な姿勢が高く評価されている。
- 日本のODA(政府開発援助)は、灌漑設備や教育支援など地域社会の基盤整備にも貢献しており、「見返りを求めない支援」として信頼を集めています。
📚 教育・文化面での共鳴
- 日本語学習者が増加し、日本の働き方や倫理観に共感する若者が多い。
- 「新幹線の技術に憧れる」「東京大学に留学したい」といった声が現地で聞かれるほど、日本の教育・技術・文化が尊敬されている。
🌏 地政学的な戦略
- アゼルバイジャン政府は「東進政策」の一環として、日本との関係強化を進めており、中国やロシアに依存しない経済モデルを模索している。
- 日本の中立的外交姿勢(例:ナゴルノ・カラバフ紛争への対応)も、アゼルバイジャンから高く評価されています。
【理由②】エルトゥールル号遭難事件
2つめの理由は今から100年ほど前に起こったエルトゥールル号遭難事件が理由です。



日本とオスマン帝国(今のトルコ)との間に起こった悲劇的な事件です
エルトゥールル号遭難事件は、1890年(明治23年)9月16日に和歌山県串本町沖でオスマン帝国(現在のトルコ)の軍艦エルトゥールル号が台風により遭難し、587名もの犠牲者を出した海難事故です。この事件は、日本とトルコの友好関係の原点として語り継がれています。
事件がきっかけでオスマン帝国(現トルコ)との親交はあつくなった日本
エルトゥールル号遭難事件自体はたくさんの命が犠牲になった悲劇です。
しかしこの事件がきっかけで、当時最強と言われていたオスマン帝国との間に深い絆が生まれました。
今でもトルコと親交が深いのは、このエルトゥールル号遭難事件が原点だという人も多くいます。
アゼルバイジャンはトルコ系民族が多い
アゼルバイジャンはトルコ系民族がかなり多い国です。
それもそのはず、トルコとアゼルバイジャンは隣接してないけど、ほぼ隣同士に位置しているんです。



厳密に言うと、アゼルバイジャンの飛び地「ナヒチェヴァン自治共和国」がトルコ東部と接しているため、陸路での接続が可能です。
エルトゥールル号遭難事件によって日本のことを知った祖先から語り継いだステレオタイプが、『とりあえず好きな国』として肯定的に受け止められるというのも世界一の親日国と言われるきっかけになった根っこの部分なのではないかと感じます。



私たちも一度も行ったことのない海外ドラマが好きだと何となく好きな国って思うことない?わたしむかしフルハウス見てた時ソウダッタワ・・



たしかに、僕はジャックバウワーの24が好きだったな。。。カンケイナイカ。。
【理由③】経済援助だけでなく技術指導もやってくれる日本人に感謝と好感を抱いているから
3番目の理由も親日国と言われることの重要な理由になります。
日本はアゼルバイジャンに多くの企業が遠征に行き、技術支援を行っています。これがアゼルバイジャンの国民に響き、より強固に親日度が増しているのではと感じています。



技術支援ってなぁに?



例えば、日本の精密で丈夫な眼鏡の作り方を教えたり、恵まれない人に提供するというものよ。
つまりメイドインジャパンを『物として提供する』『ハウツーとして提供する』ことを日本の企業がやっているんです。
もちろん日本は資金面もたくさん支援しています。
日本のすごいところは、お金だけで支援を完了させないこと 真心を込めることを忘れない
他の国と比べて日本のすごいところは、アゼルバイジャンへの支援を資金だけにしなかったことです。技術支援もかなり力を入れて取り組んでおり、経済発展モデルを日本にしてくれたアゼルバイジャンからも非常に感謝されています。
正直外国から経済支援で何兆円もらっていると聞いても、国民は実感なんかわきませんよね。
しかし、自分の壊れた眼鏡を治してくれた日本人の技術支援はどうでしょうか?間違いなく記憶に残る話ですよね。
そのような企業がたくさん日本から遠征して何年も続けている。
これほどその国の心に訴えるものはないと思います。これこそが世界一の親日国と自他ともに認める真髄なのではないかと個人的に感じています。



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