2025年7月、スペイン北部アストゥリアス州で開催されたチーズコンテストにて、青カビチーズ「カブラレス」が36,000ユーロ(約620万円)で落札され、ギネス世界記録「オークションで落札された最も高額なチーズ」に認定されました。
このチーズは、標高1500mの「ロス・マソス洞窟」で10か月間熟成された逸品。製造したのは、老舗工房「アンヘル・ディアス・エレロ」で、重さは約2.3kg。塩味が強く、濃厚な香りが特徴です。
過去の記録と比較:高額チーズの推移

以下は、過去にオークションで落札された高額チーズの記録です。
| 年度 | チーズ名 | 落札価格(ユーロ) | 日本円換算(概算) |
|---|---|---|---|
| 2018年 | カブラレス | 2,474 | 約41万円 |
| 2019年 | カブラレス | 20,500 | 約340万円 |
| 2024年 | カブラレス | 36,000 | 約590万円 |
| 2025年 | カブラレス | 36,000 | 約620万円 |
keri ちびver.※為替レートにより日本円換算は変動します。
グラフを見ていくと、年々落札金額が上がっているのが分かりますよね。また毎年受賞するのはカブラレスチーズです。
この『カブラレス』チーズとはいったいどんなチーズなのか気になりませんか?



次章で紹介します!
なぜ高額?カブラレスチーズの魅力とは


毎年高額チーズは『カブラレス』というチーズが獲得しています。
いったいカブラレスチーズとは何なのでしょうか?
基本情報:カブラレスチーズとは?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原産地 | スペイン・アストゥリアス州 |
| タイプ | 青カビチーズ(ブルーチーズ) |
| 原料 | 主に牛乳(季節によって山羊乳・羊乳をブレンド) |
| 熟成方法 | 自然洞窟で2〜10か月熟成 |
| 認証制度 | DOP(原産地名称保護制度)対象 |
このチーズは、ピコス・デ・エウロパ山脈の限られた村でのみ製造が許可されており、DOP認定によって品質と伝統が守られています。
製法と熟成の特徴
カブラレスチーズの製法と熟成の特徴はいかのとおりです。
- 青カビは人工的に注入せず、洞窟内で自然繁殖→ ペニシリウム属のカビが外側から中心へと広がる
- 洞窟の環境(温度8〜12℃、湿度90%)が理想的な熟成空間→ 香り・旨味・塩味が凝縮され、複雑な味わいに
- 春〜夏は3種の乳(牛・山羊・羊)を混ぜることで、最も美味とされる
味と香りの特徴
| 熟成期間 | 味わい | 香り |
|---|---|---|
| 2〜4か月 | 塩味が強く、刺激的 | 青カビ特有のシャープな香り |
| 10か月 | まろやかでクリーミー | ナッツやドライフルーツのような複雑な香り |
初心者には少しクセが強く感じられるかもしれませんが、ゴルゴンゾーラ好きにはたまらない深みがあります。
食べ方とペアリング
- 赤ワインや甘口ワイン、アストゥリアス地方のシードラ(リンゴ酒)と相性抜群
- バゲットやクラッカーにのせて
- はちみつやクルミと合わせて
- 肉料理やジャガイモに溶かしてソースとして
カブラレスの文化的価値


- 毎年開催されるカブラレスチーズコンテストでは、最優秀チーズがオークションにかけられ、2025年には約620万円で落札されギネス記録を更新
- 地域の誇りとして、職人技と自然環境が融合した“食の芸術品”とされている
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 熟成環境 | 標高1500mの自然洞窟で10か月熟成 |
| 原料 | 牛乳(工房によっては羊・山羊乳をブレンド) |
| 味わい | 強い塩味とシャープな刺激、濃厚な香り |
| 製法 | ペニシリウム属の青カビが自然繁殖 |
| DOP認定 | 原産地名称保護制度により製法・地域が厳格に管理 |
このチーズは、スペインの伝統と職人技が詰まった逸品で、高級車やロレックスと同等の価格で取引されるほどの価値を持っています。
日本でもっとも売れているブルーチーズを紹介
ここまで海外のブルーチーズについて取り上げてきました。ここからは日本で最も売れているブルーチーズたちをいくつかご紹介します。
- 北海道小林牧場物語 手づくりブルーチーズ
- くろまつないブルーチーズ
北海道小林牧場物語 手づくりブルーチーズ
北海道を生産地とした日本国産ブルーチーズです。個人的には一番売れているのではないかと推測します。
まろやかでクセが少ないのが特徴。なんといっても初心者向けです。



ブルーチーズの見た目で敬遠してきたんだけど、このブルーチーズは普通においしく食べれました。
くろまつないブルーチーズ
続いても北海道が生産地になっている『くろまつないブルーチーズ』を紹介します。
こちらも比較的食べやすく、初心者向けです。
ブルーチーズの目印でもある青カビが他と比べて控えめです。機内食採用実績もあり、味には自信があります。
参考サイト:https://www.excite.co.jp/news/article/Karapaia_524513



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