
iPhoneを愛用して10年近くになりますが、先日初めて強制再起動を使う出来事が送りました。
iPhoneの画面が完全に固まってしまったのです。
いつもは多少フリーズしても、数秒待てば正常に戻ります。しかし今回は何分経過しても改善の余地なし。
「ついに強制再起動を試すときが来たのか」と思ったんですが、強制再起動の手順を覚えていませんでした。
iPhoneがフリーズしているのでインターネットが使えず、強制再起動の方法を調べることができません。慌てて夫のiPhoneで手順を調べ復旧することができました。
人間本当に困ったときにしっかりと対策を覚えていないといけないなと感じた出来事でした。私はタイミングよく夫がいたので強制再起動の方法を調べられたのですが、だれもいなかったらと思うと、想像するだけでぞっとしてしまいます。
そこで備忘録もかねて、以下の点にフォーカスして解説します。
- iPhoneがどういう状態になった時に強制再起動を試すべきなのか?
- 強制再起動でも復旧しなかった場合はどうすればいいのか?
- 強制再起動のデメリットは何かあるのか?
iPhoneの強制再起動ってなあに?

そもそも強制再起動とは何だろう?と知らない人も多いのではないでしょうか。
強制再起動とは『電源を切る』方法が通用しない場合に強制的にiPhoneを再起動かける場合に使う方法です。
筆者の私のように画面がフリーズして動かない、どのボタンを押してもうんともすんとも言わない場合に使う『最後の砦』です。
強制再起動は日常的に使うものではない
強制再起動は日常的に使う方法ではありません。iPhoneの『電源を切る』方法が通用しない場合に最終手段として使う緊急用として用意しています。
なぜ常用を推奨しないのかというと、デメリットがとても多いからなんです。
強制再起動のデメリット
なぜ日常用として多用するのを推奨しないのか?理由として強制再起動を行うことはデメリットがいくつもあるからなんです。
- データが保存されていない状態で強制再起動をかけると、データを失うリスクがある
- システムファイルが更新中に強制再起動を掛けると、iOSに不具合が生じるリスクがある
- バッテリー・ハードウェアに軽微な負担をかけるリスクがある
- (ごく稀)バックグラウンドで動いていたアプリがあると正常に動作しなくなるリスクがある
強制再起動の方法
以下の手順で強制再起動を掛けることができます。
- 音量を上げるボタンを押してすぐ離す。
- 音量を下げるボタンを押してすぐ離す。
- その後すぐに、サイドボタン(電源ボタン)を長押しする。
- 画面にAppleロゴが表示されたらサイドボタンを離す。
- 電源を切る画面が出ても、そのまま押し続けてください。
強制再起動の注意点2選

- 【注意点①】必ず手順通りにやらないと成功しない
- 【注意点②】Appleのロゴが出てくるまで結構長いので、あきらめずサイドボタンを押し続ける勇気を持つ
【注意点①】必ず手順通りにやらないと成功しない
筆者の実体験ベースで話をしますが、強制再起動を使うこと自体が少ないので手順の順番が曖昧だったりします。
おそらく多くの人が『手順3』のサイドボタン長押しを最初にすると思います。
なぜかというと、iPhoneの『電源を切る』方法を使うときに一番最初に行う手順だからです。

- 音量ボタンのいずれか(上または下)とサイドボタンを同時に押さえたままにします。
- 画面上に「スライドで電源オフ」のスライダーが表示されます。
- スライダーを右方向にドラッグします。
- 数秒後、画面が完全に消えたら電源が切れています。
【注意点②】Appleのロゴが出てくるまで結構長いので、あきらめずサイドボタンを押し続ける勇気を持つ
強制再起動のコマンドが反映されるまで、結構時間がかかります。
夫 ちびver.体感でいうと通常の『電源を切る』方法の2倍くらい?



あまりにも長すぎてきちんと手順通りやれたか心配になったもんね
きちんと手順通りやっていれば間違いなく強制再起動はできるので、少しだけ気長に待ちましょう。
ただし、あまりにも長く待つことになったらいけません。
2分程度くらい待っても強制再起動にならなかったら再度強制再起動の手順通り進めましょう。
強制再起動でもダメだった場合の原因と対策
万が一強制再起動をやっても反応がない場合はどうすればいいでしょうか?



対策の前に考えられる原因を探らないとね
- 【原因①】iOSの破損・不整合を起こしている
- 【対策①】リカバリーモードを試す
- 【原因②】リカバリーモードでも治らないほどシステムの破損が大きい
- 【対策②】初期化を試す※条件付き
- 【原因③】iPhoneのディスプレイが故障している
- 【対策③】修理に出す
【原因①】iOSの破損・不整合を起こしている
強制再起動でダメだった場合、iOSの破損・不整合を起こしている可能性があります。
iOSが壊れていると聞くともう修復できないのではないか?と心配になると思います。
しかしiPhoneには自分で治すことができるリカバリーモードが搭載されています。
このリカバリーモードはiOSとは切り離されてiPhoneの内部に組み込まれており、iOSが不具合を起こしていても関係ないんです。



このリカバリーモードがiOSと切り離されて内部に組み込まれていることをブートローダーと呼んだりします。
リカバリーモードの手順
- iPhoneをパソコンに接続
- 以下の順でボタンを押す:
- ① 音量「+」ボタンを押してすぐ離す
- ② 音量「−」ボタンを押してすぐ離す
- ③ サイドボタン(電源ボタン)を長押し
- 画面に「ケーブルとパソコンのマーク(リカバリーモード画面)」が出たら離す
【原因②】リカバリーモードでも治らないほどシステムの破損が大きい
続いて、リカバリーモードでも修復できないケースもあります。この場合はもっと深い部分でシステムが破損している可能性があります。
この場合はiPhoneを初期化してみる方法をとります。
注意してほしいのが、iPhoneの初期化を行うとiPhone内部のデータが完全に初期化されてしまいまうことです。
復旧作業にバックアップを利用しますが、最新のバックアップを取った期間から初期化まで時間が空いていたらその分のデータは戻ってこないと思った方が良いでしょう。
以上のことからiPhoneの初期化には内部データがすべてなくなってしまい、原状回復にはバックアップのデータを使うしかないというデメリットがあるため、本当に最終手段のときに利用しましょう。
iPhoneの初期化の手順
- 設定アプリを開く
- 「一般」→ 一番下までスクロールして「転送またはiPhoneをリセット」
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択
- パスコードを入力
- 「iPhoneを消去」をタップ
【原因③】iPhoneのディスプレイが故障している
さいごはiPhoneのディスプレイが故障しているケースです。
これは画面がフリーズした原因がiPhone内部のシステムが原因ではなく、真っ暗な画面そのものに問題がある物理的原因のケースです。
さすがにディスプレイを修復するツールはiPhoneの中に入っていません。
ディスプレイが故障していたら修理に出すしか方法がありません。





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