登山やキャンプ、あるいは予期せぬ災害時。もし、携帯電話の電波もWi-Fiも全く届かない「圏外」でトラブルに巻き込まれたらどうしますか。
実は、近年のiPhoneには、宇宙にある人工衛星と直接通信して救助を要請できる画期的な機能が搭載されています。本記事では、プロの視点から「衛星経由の緊急SOS」の具体的な使い方や、出発前に必ずやっておきたい「事前デモ」のやり方まで徹底的に解説します。
衛星経由の緊急SOSとは?

衛星経由の緊急SOSとは、極論「SOSのテキスト」のことです。
夫 ちびver.テキスト?電話とかじゃないんだね。



電話はあとで紹介する緊急SOS電話のことです
改めて衛星経由の緊急SOSとは、従来の通信網が一切使えない状況下において、テキストメッセージで現在地や状況を緊急通報機関に送信できるシステムです。
「緊急時に携帯電話やWi-Fiの電波が届かない場所にいる場合衛生接続を使って緊急通報機間にテキストを送り助けを求めることができます」
衛星経由の緊急SOSが使える条件は『iPhone14以降/iOS17.6』
すべてのiPhoneで利用できるわけではありません。以下の条件を満たしているか、まずはご自身の端末を確認してください。
iPhone 14シリーズ以降のモデルであり、かつOSがiOS 17.6以上にアップデートされている必要があります。
対象機種をアクティベーションしてから2年間は無料で利用可能です。



条件がそろったiPhoneを使い始めた日から2年間という意味です。
衛星経由の緊急SOSを事前にデモするやり方


電波の届かない大自然へ出かける予定がある方は、ぶっつけ本番ではなく、事前にiPhoneの機能を使ってテスト(デモ)を行っておくことを強く推奨します。
【事前デモの手順】
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- 「緊急SOS」をタップして開きます。
- 画面を下へスクロールし、「衛星経由の緊急SOS」の項目にある「デモを試す」をタップします。
- 画面の指示に従い、屋外でiPhoneを動かして衛星を捕捉する感覚を体験します。
このデモ機能では、実際に緊急通報機関に連絡がいくことはありませんので、安心して操作感を掴んでおくことができます。
実際の緊急時におけるSOSの使い方(手順)


実際に圏外で緊急事態に陥った場合の操作手順を解説します。専用のアプリを開くわけではない点に注意が必要です。
【実際の使い方】
- まずは通常通り、110番や119番へ電話をかけます。
- 圏外で電話が繋がらないとiPhoneが判断すると、画面右下に「緊急テキスト」というボタンが出現します。
- 「緊急テキスト」をタップします。
- 「誰が怪我をしているか」「どのような状況か」などの質問がテキストで表示されるので、タップして回答します。
- 画面の指示に従ってiPhoneを空に向け、衛星と接続して情報を送信します。
衛星と通信するための重要な注意点


衛星通信は、通常のスマートフォンの電波とは異なり、周囲の環境に大きく影響を受けます。
- 【注意点①】上空と地平線の視界を確保する
- 【注意点②】木や深い谷、高い山や建物は避ける
- 【注意点③】常に移動している衛星へ向けてiPhoneを向ける
通常の「緊急電話」と「衛星経由の緊急SOS」の4つの違い
もっとも混乱しがちなのが、緊急電話との差別化です。



『緊急~』まで読んでたから微妙に違うってことに気づいてなかったよ!



『緊急SOS』と『緊急電話』は全く違う発信手段です。
いざという時に混乱しないよう、私たちが普段利用している通常の緊急電話(110番や119番)と、iPhoneの「衛星経由の緊急SOS」の違いを明確にしておきましょう。
大きな違いは以下の4点です。
1. 使う「電波」が違う(圏外でも使える理由)
通常の緊急電話は、携帯電話会社の地上の基地局(アンテナ)と通信します。そのため、山奥や海上の「圏外」では繋がりません。
一方、衛星経由の緊急SOSは、はるか上空の宇宙にある人工衛星と直接通信を行います。
「緊急時に携帯電話やWi-Fiの電波が届かない場所にいる場合、衛生接続を使って緊急通報機間にテキストを送り、助けを求めることができます」 引用元:http://www.youtube.com/watch?v=E889Xj5Jc-o
このため、地上の電波が一切届かない場所でも救助を呼ぶことができるのです。
2. 「音声」ではなく「テキスト」でやり取りする
通常の電話のように、オペレーターと声で話すことはできません。
「確認のための質問がテキストで表示されたら回答を送信することができます」 引用元:http://www.youtube.com/watch?v=E889Xj5Jc-o
衛星通信はデータ容量が限られているため、通信はすべてテキストメッセージ(文字)で行われます。画面に表示される質問に対して、選択肢をタップして回答していく形式になります。
3. 最初から「衛星SOS」を選ぶことはできない
「今から山に入るから、念のため最初から衛星機能で呼ぼう」といった使い方はできません。
「緊急時にはまず現地の緊急通報番号に電話をかけます。繋がらない場合緊急テキストオプションが表示されるのでタップします」 引用元:http://www.youtube.com/watch?v=E889Xj5Jc-o
必ず一度、通常の緊急通報(110番や119番)を発信する必要があります。その発信が「圏外で繋がらなかった」とiPhoneが判断した時に初めて、画面に「緊急テキスト」という衛星通信へ切り替えるボタンが出現する仕組みになっています。
4. 位置情報やバッテリー残量が「自動送信」される
声で今の場所を一生懸命説明する必要はありません。
衛星に接続された時点で、iPhoneのGPSから取得した正確な位置情報や、端末のバッテリー残量が自動的に緊急機関へ送信されます。事前に設定しておけば、持病やアレルギーなどのメディカルID情報も共有されるため、より適切な救助活動に繋がります。
まとめ
iPhoneの「衛星経由の緊急SOS」は、いざという時に私たちの命を繋ぐ最後のライフラインとなります。iPhone 14以降をお使いの方は、本記事を参考に、ぜひ今日のうちに「事前デモ」を体験しておきましょう。使い勝手を知っておくことが、最大の防災対策になります。
参照記事:
Appleサポート(http://www.youtube.com/watch?v=E889Xj5Jc-o)


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