ファッションセンターのしまむらが、プロモーションモデルとして人間ではなくAIモデルを起用したことが話題になっています。
ファッションモデルと言ったら生身の人間が当然だった業界に、ついにAIがモデルとして参入してきました。
今回の記事を読めば以下のことが理解できます。
- しまむらがAIモデルを起用した理由
- しまむらが起用しているAIモデル「瑠菜」のプロフィール
- AIモデルのメリット
- AIモデルのデメリット
【結論】まとめ
結論から先に書きます。
- しまむらがAIモデルを起用した理由
-
人間だと時間が掛かりすぎる
- しまむらが起用しているAIモデル「瑠菜」のプロフィール
-
【名前】瑠菜
【職業】復職専門学校生
【年齢】20歳
【フォロワー数】5,073人(※インスタ2024年6月8日時点)
【得意なこと】かわいいものを見つけること
【趣味】 家族にコーデを披露すること
【補足情報】小さいころからファッションモデルになることが夢だったらしい
【補足情報】姉がいる - AIモデルのメリット
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時間がかからない|スキャンダルがない|スケジュールの調整も不要
- AIモデルのデメリット
-
世間から受け入れられにくい
しまむらがAIモデルを起用した理由
しまむらがAIモデルを起用した理由は、簡単に言うと「時間がかからない為」です。
しまむらによると、AIモデルの起用は10代~20代の若い女性顧客層の取り込みや、変化の速いファッショントレンドへの迅速な対応といった課題の解決につなげることが目的。スケジュール調整や撮影時間もかからないため、従来よりもスピーディーに販促を進められるとして、起用に至ったという。
【引用元】しまむら、AIモデル「瑠菜」起用 時間・コスト削減で迅速な販促目指す
若年層はトレンドのスピードが速い
しまむらが採用したAIモデル「瑠菜」のターゲット層は10代~20代の女性です。
この年代はトレンドのスピード感においては圧倒的に全年代で最も激しい年代です。
いかにスピード感をもって情報をキャッチし、企業PRに向け準備を進めることが必要になります。
AIモデルの方が時間が掛からない
生身の人間であるモデルとAIモデルをスピード感で比較すると、圧倒的にAIモデルの方が時間が掛かりません。
理由は以下の2つ
- スケジュールの調整が不要
- 撮影時間が短くても問題ない
スケジュールの調整が不要
生身のモデルさんだと、自分たちの会社以外とも契約を結んでいる場合が多いです。
その為、自社の予定が空いていても、モデルさんの予定が合わず撮影が先延ばしになってしまうことがあります。
一方AIモデルの場合は、ある意味自社のパソコン内にずっといるので、いつでもスケジュールを合わせることができます。
完全バーチャルだから真夜中でも問題なく撮影できるよね。
撮影時間が短くても問題ない
生身のモデルさんなら撮影時間が押してしまったり、予定よりも短い時間で撮影しなければならない状況になることもあります。
撮影場所の準備も必要で人件費や作業時間もかかります。
一方AIモデルならスキマ時間にでも進めることができます。
撮影場所の準備も不要、何なら前回撮影したデータを複製して再利用することも可能ですよね。
以上の理由から撮影時間が短くてもAIモデルの場合は問題ないのです。
しまむら公式AIモデル「瑠菜」のプロフィールを紹介
ここでしまむらから公式に発表されたAIモデル「瑠菜」のプロフィールについて紹介します。
情報元は「瑠奈」さんの解説しているインスタグラムから引用しています。
【名前】瑠菜
【職業】復職専門学校生
【年齢】20歳
【フォロワー数】5,073人(※インスタ2024年6月8日時点)
【得意なこと】かわいいものを見つけること
【趣味】 家族にコーデを披露すること
【補足情報】小さいころからファッションモデルになることが夢だったらしい
【補足情報】姉がいる
実際に瑠菜さんのインスタを見るとわかるんですが、実際に存在している人間のような投稿をしている場面もあります。
しまむらの戦略的にはAIだとロボット扱いするのではなく、生身の人間としての設定で今後もインスタを中心に情報を発信していく予定とのこと。
AIモデルのメリット
ここまではしまむらのAIモデル「瑠菜」さんに焦点を当てて話してきました。
しまむらがAIモデルを採用したことの理由は「時間がかからない為」でしたね。それは瑠菜さんのターゲット層が最もトレンドのスピードが速い10代~20代の女性層だったからです。
では少し視野を広げてみてみましょう。
AIモデルのメリットとはほかにどんなことがあるでしょうか。
個人的に以下のメリットがあると思います。
それはスキャンダルがないことです。
AIモデルは唯一スキャンダルが無い媒体
AIモデルは唯一スキャンダルとは無縁の存在です。
AIモデルと似た媒体でVtuberがありますよね。
一見同じようなものと思いきや、メタ的発言になりますがVtuberには中の人が必ずいます。
実際にVtuberが炎上して自粛した騒動がここ数年が激増していますよね。
AIモデルの場合は言ってみればすべて作りものです。声優さんを起用していれば別ですが、声も表情も何もかも実体はありません。もっと言うと意思もありません。
その為スキャンダルの仕様がないのです。
以上のことからAIモデルのメリットは時間がかからないこと、スキャンダルが無いことの2点があると思います。
AIモデルのデメリット
良いことだらけのAIモデルですが、デメリットはあるのでしょうか。
個人的にデメリットに感じるのは世間からの評価でしょう。
新しいコンテンツには抵抗感を持つ層が必ずいます。
ただでさえ人間は環境の変化にストレスを感じやすい生き物なので、今まで生身のモデルさんが当たり前だったところにいきなり完全無欠のAIモデルが参入してきたら多くの人が抵抗感を示すでしょう。
AIが普及し始めて数年が経過し、幾分受け入れやすくなっては来ていますが、いまだに賛否の分かれるところと言える世間からの評価こそ唯一AIモデルを起用するデメリットではないでしょうか。
それでもAIの進化は止まらない
世間からの賛否両論はまだありますが、それでもAIが後退する可能性はかなり低いと考えられます。
理由は圧倒的にメリットの方が多いからです。
今回しまむらはこのAIモデル起用にあたり以下の2社と共同でプロジェクトを進めています。
- AI model株式会社
- タキヒヨー株式会社
このうちの1つのであるAI model株式会社によると、AIモデルでの撮影なら通常のモデルの撮影より最大70%の削減できると話しています。
半分どころか7割もカットできるほど、企業側にはうまみがある媒体なんです。
これは企業ばかりではなく個人でもAIの恩恵を多く受けている人が増えています。
「新しいもので慣れてないだけ」と「企業、個人の利益」を天秤にかければ、間違いなく後者の方が重くなります。
今回はしまむらのAIモデルが話題になりましたが、今後はもうAIモデルが当たり前の世の中になる日がすぐ来るかもしれません。
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