2025年の夏、インドの大都市ムンバイを中心に、例年にないほどの大雨が続いています。道路は冠水し、鉄道や空港にも大きな影響が出ており、住民生活に深刻な被害をもたらしています。本記事では、被害の深刻さを例年と比較しながら、その原因を解説します。
例年との比較:今年の大雨はどれほどひどいのか
インドのモンスーン期は毎年6月〜9月にかけて続きますが、2025年はその雨量と被害の規模が突出しています。
- 降雨量の違い:
- 2024年 → 部分的な大雨や浸水はあったものの、1日の降雨量は最大で275mm前後。
- 2025年 → わずか84時間で500mm超。これは東京の8月1か月分の雨がわずか3日ほどで降った計算です。
- 被害の広がり:
- 2024年 → 一部の浸水や交通混乱、事故で死者が数名発生。
- 2025年 → ムンバイだけで死者4名以上、マハーラーシュトラ州全体で少なくとも7名が死亡。鉄道・道路・学校が広域にわたり麻痺し、都市機能そのものが停止しました。
このように、被害の規模・広がり・影響度のすべてが例年を大きく上回っているのが今年の特徴です。

歴史的に見た今年の大雨の位置づけ
ムンバイは過去にも度々モンスーン豪雨による被害を受けてきましたが、2025年の大雨は歴史的にも上位に入る深刻さです。
- 2005年7月の豪雨:24時間で944mmの雨が降り、500名以上が死亡。近代インド史で最悪級の水害。
- 2017年8月の豪雨:24時間で331mmを記録し、都市交通が完全に麻痺。
- 2025年の豪雨:84時間で500mmを超える雨。1日の記録としては2005年には及ばないものの、数日にわたり断続的に都市機能を止めた点で異例。経済的損失や住民生活への影響は近年で最も深刻といわれています。
つまり、2025年の豪雨は「過去の最悪級豪雨に次ぐ規模」であり、21世紀に入ってからは最も深刻な被害のひとつに数えられます。
大雨の主な原因
今回の豪雨を引き起こした背景には、複数の要因が重なっています。
1. モンスーンの到来が異常に早かった
例年6月11日ごろに始まるモンスーンが、2025年は5月26日に到来しました。16日も早い到来で、107年ぶりの記録的な早さです。これにより、通常よりも長期間にわたり雨にさらされ、地盤や都市排水に過剰な負荷がかかりました。
2. 短時間に集中した極端な降雨
8月中旬には、6〜8時間で177mm、さらに84時間で500mm超の雨が降りました。日本に例えると「東京の1か月分の雨が数日で降る」ほどの規模で、都市の排水能力を完全に超えてしまったのです。
3. ベンガル湾の低気圧とシアゾーン
ベンガル湾で発生した低気圧と、大気中のシアゾーン(風の流れの境界)が合流し、大量の湿った空気がインド西部に流れ込みました。これが豪雨をさらに強める結果となりました。
4. 気候変動と都市化
長期的には、気候変動の影響で豪雨日数が増加しています。過去10年の調査でも「1日100mm以上の豪雨日」が増えており、ムンバイの都市化によるヒートアイランド効果も雨雲の発達を助長しています。
まとめ
インドが直面している2025年の大雨は、
- モンスーン到来の早さ、
- 短時間での集中豪雨、
- ベンガル湾の気象現象、
- 気候変動と都市化の影響、
これら複数の要因が重なって起きた「複合災害」です。例年の大雨と比べても、被害の規模と深刻さは突出しており、記録的な異常気象といえるでしょう。
さらに歴史的に見ても、2025年は2005年や2017年の大豪雨に次ぐ規模であり、21世紀に入ってから最悪クラスの被害となっています。
大雨と健康への影響:インドだけでなく日本でも
大雨はインフラや経済だけでなく、健康被害も引き起こします。例えば長引く冠水による感染症のリスク、湿気による呼吸器疾患、さらには避難生活でのストレスなどが問題になります。こうした影響はインドに限らず、日本でも毎年のように豪雨災害で指摘されています。
だからこそ、日頃から自分や家族の健康管理に意識を向けておくことが大切です。最近はスマホで使える健康アプリも多く、体調の記録や災害時の備えに役立ちます。気象災害は避けられませんが、日常の健康意識を高めることで被害を最小限に抑えることは可能です。ぜひこの機会に、身近な健康アプリをダウンロードして活用してみてください。





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