今回の記事は、
LUUPの実際の使い方について紹介します。
電動自転車と電動キックボードを気軽にレンタルできるLUUP。
どんどん拡大地域を広げ、世界的にも人気が出ています。
というか、海外で人気になったから日本でも話題になっています。
引用元:【東洋経済】アメリカで「電動スケーター」大ブームの理由
海外ではスケボーなどの文化があり、キックボードに対しても日本より免疫があります。
日本にとって電動キックボード、レンタルの電動自転車でさえも新しい乗り物ですと思う人は多いのではないでしょうか。
その為、事故の多さや法整備が整っていないなどの問題もあります。
しかしきちんと知識と安全に気を付ければ、日本の新たな交通手段となりえるポテンシャルを秘めています。
今回は実際にLUUPを使ってみて感じた個人的レビューも含め、LUUPアプリの使い方について詳しく紹介します。
▼LUUPアプリとは?については過去記事をご覧ください▼
▼LUUPとチャリチャリの料金を比較しました▼
LUUPアプリとは?
LUUPアプリは株式会社Luupが運営している事業です。
項目 | 詳細 |
---|---|
企業名 | 株式会社Luup |
設立 | 2018年7月30日 |
事業内容 | 電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP(ループ)」の提供 |
本社所在地 | 東京都千代田区神田佐久間町三丁目21番地24 AKIHABARA CENTRAL SQUARE 4階 |
代表者 | 岡井大輝(代表取締役社長兼CEO) |
資本金 | 100万円 |
電動キックボードと電動アシスト自転車のレンタルが主な事業内容
事業内容としては「電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP(ループ)」の提供」と書いてあります。
この電動マイクロモビリティには電動キックボードのほかに電動アシスト自転車も入っています。
キックボードのイメージが強いけど電動自転車も貸してるのね。
LUUPが設置されている県は限られている(2024年4月9日時点)
LUUPのポートは一部の県にしかまだ設置されていません。
どんどん拡大していっているので、もしかしたらあなたの街にも突然ポートが立っていることも?
現時点でポートの設定がある都道府県は以下の通りです。
- 東京
- 大阪
- 横浜
- 京都
- 仙台
- 宇都宮
- 名古屋
- 神戸
- 広島
- 福岡
詳細は公式ページをご覧ください。
LUUP公式ページ→https://luup.sc/
LUUPを使う前に最低限知っておくべきこと
電動キックボードの使い方を知る前に知識として知っておくべきことから紹介します。
最低でも以下の3つは知っておきましょう。
- 電動キックボードに乗るには16歳以上でなければならない
- 乗車時に免許は不要
- ヘルメットは努力義務
電動キックボードに乗るには16歳以上でなければならない
実は電動キックボードに乗るには16歳以上でなければならない条件が必要です。
でもこれって、どうやって確認されるの?
年齢確認ができる証明書をアプリ内で提出するんです
年齢を確認するために提出する証明書一覧
年齢が16歳か確認するために、以下の証明書1つをアプリ内に提出する必要があります。
これによりネットだけで16歳かどうか判別することが可能です。
主な証明書は以下の通り。
- 運転免許証
- パスポート
- 在留カード
- マイナンバーカード
LUUP公式HPには上記の記載がありましたので、これらのうちどれかを提出すれば問題はありません。
ただ人によってはどれも持っていない、今発行中で提出できないなど特別な事情があるかもしれません。
その場合は他の証明書でOKになるかもしれません。
その時はLUUPのお問い合わせフォームに連絡して聞いてみた方が良いでしょう。
乗車時に免許は不要
LUUPの電動キックボードは「特定小型言動機付自転車」という枠に入る為、免許証は不要です。
個人的には免許取得の時に受けた講習や知識もかなり役に立つと感じました。なので免許証を持っている人の方がより安全に運転できると思います。
ヘルメットは努力義務
「特定小型言動機付自転車」という枠では自転車と同じく、ヘルメットの着用は努力義務となります。
前回の記事でも推奨しましたが、電動キックボードの事故は年々増加しています。電動キックボードを乗る側も同じ道路を走るドライバー側も知識や認知度が低いので、個人的には絶対ヘルメットをつけてほしいです。
LUUP公式も強く推奨しています。
LUUPアプリの使い方(ダウンロード~設定完了まで)【7STEP】
それでは実際にLUUPアプリをダウンロードして設定完了(いつでもレンタルできる状態まで)の手順を紹介します。
以下の手順で使うことができるようになります。
- LUUPアプリダウンロード
- 電話番号入力
- 認証コード入力
- プロフィール入力
- 氏名・生年月日・メアドを入力
- お支払い方法の登録を入力
- クレジットカード登録
- 種類
- カード番号
- 有効期限
- セキュリティコード
- 年齢確認書類の登録
- 運転免許証
- パスポート
- 在留カード
- マイナンバーカード
- 上記の書類を持っていない
- 交通ルールテスト(全11問)開始
STEP1|LUUPアプリダウンロード
まずはLUUPのダウンロードを始めましょう。ダウンロード自体はもちろん無料です。
実際にお金がかかるのは電動キックボード・自転車に乗った後ですので安心してください。
▼AppStoreでもGooglePlay両方から無料ダウロード可能です▼
STEP2|電話番号入力
アプリをダウンロードしたら、アカウントの登録を行います。
最初に電話番号だけ入力します。
STEP3|認証コード入力
正しく電話番号を入力するとに認証コードがSMSで送られてきます。
認証コードをここで入力し、次に進みましょう。
間違えないようにね。
STEP4|プロフィール入力
プロフィールを入力します。正しく書いておかないと、本人の確認の際に困ることになるので慎重に書きましょうね。
プロフィールのほかにメルマガの登録可否もここで決めることになります。クーポンなどの案内も来るそうなので、邪魔じゃなければチェックを入れましょう。
最後「次へ」をタップします。
STEP5|お支払い方法の登録
次に支払い時に必要になるクレジットカードの登録を行います
必要事項をすべて入力したら「次へ」
手元にクレカが無かったり、急いでいたら「あとで登録」をタップすれば、次のステップへ進むことも可能です。
しかし支払い方法は現在クレジットカードしかありませんので、実質ここを登録しなければレンタルもできないので注意しましょう。
たくさん番号を入力するので慎重にね
STEP6|年齢確認書類の登録
電動キックボード・自転車に乗る為には、免許は不要ですが、年齢が16歳以上でなければなりません。
その為にきちんとした年齢確認書類の登録を行う必要があります。
LUUPで選択できるのは以下の4つです。
- 運転免許証
- パスポート
- 在留カード
- マイナンバーカード
もしそれらを持っていなくて別の正式な書類があれば一番下の「上記の書類を持っていない」を選択します。
次に利用規約の同意を行います。
一番下までスクロール(確認)しないと、「同意して次へ進む」をタップすることができないので、必ず一番下までスクロール(確認)しましょう。
私は運転免許証を選択したので、下記の「写真撮影」画面に入ります。
ここで運転免許証を下記画像に出ている枠に入れてピンとを合わせ撮影します。
もしマイナンバーカードの場合だったらICの読み取り画面になります。
最後に自分で枠に入れて撮影した画像が上記に出てきます。
そして自分自身で書類の文字や顔がはっきり見えているか、原本を直接撮影しているかのチェックを行います。
それぞれにチェックを入れたら、最後に「チェックして提出」をタップで完了です。
ここまで行けば年齢確認はOKです。次は交通ルールテストを全問正解するまで挑戦します。
STEP7|交通ルールテスト(全11問)開始
最後に交通ルールテストを11問解きます。
LUUPではこの交通ルールテストの問題を全問正解しないと次に進めないことになります。
問題は〇×形式で出題されます。
電動キックボードだけではなく電動自転車などまんべんなく問題が用意されているので勉強になります。
ここまでで登録はすべて完了です。ここから先は実際にレンタルする手順に移ります。
LUUPアプリ(設定済)を使ってライドを開始するまでの手順【6STEP】
LUUPアプリの設定が完了したら、実際に電動キックボード・自転車をレンタルすることができます。
レンタルするまでのLUUPアプリの使い方の手順を以下に記します。
- 「QRコードをスキャン」をタップ
- QRコードをカメラで読み込む
- 返却ポートの設定
- ライド料金のご案内
- ライド開始前確認事項
- ライド開始
STEP1|「QRコードをスキャン」をタップ
まずは自分が乗ろうとしている出発ポートの近くまで行きます。
到着したら画面下部にある「QRコードをスキャン」をタップしましょう。
STEP2|QRコードをカメラで読み込む
QRコードを撮影するためにカメラが自動起動します。
画面上にはライトのマークが出ています。実際に搭乗して分かったんですが、夜のQRコードを読むにはライトが必須です。
今回搭乗したのは夜中の1時30分頃でしたので、あたりは真っ黒。
このライトマークを押すと非常に明るく照らしてくれるので、ばっちりカメラにQRコードを読み込むことができました。
STEP3|返却ポートの設定
QRコードが無事に読み込まれたら、返却ポートの設定が始まります。
特に決まっていなければ、出発ポートと同じ場所をとりあえず返却ポートとして設定しておきましょう。
これも実際に搭乗して分かったんですが、自分の目的地が遠すぎると、ポートが出てきません。返却ポートは後から変更ができるので、個人的には出発ポートと同じ場所に設定しておけばよいと思いました。
家の近くのポートから買い物行って帰ってくる利用目的なら出発と返却ポートが同じで良いので、出発・返却ポートが同じ場合がむしろ多いのではないかとも感じました。
STEP4|ライド料金のご案内
以下のライド料金についての案内が表示されます。
- ライド基本料金
- 時間料金
- 割引
- 利用するポート
すべて問題なければ「次へ」をタップします。
STEP5|ライド開始前確認事項
最後に以下の各事項を確認しましょう。
- 禁止事項
- 利用ルール
- 乗り方
禁止事項
- 歩道走行のNG
- 信号無視のNG
STEP6|ライド開始
ここまでくれば、後は読み込みが完了するまでです。最後の画面が、「ライド中」という表記が下部に出てきたら、いつでも電動キックボードに乗ることができます。
電動キックボードの交通ルール
LUUPの電動キックボードは「特定小型言動機付自転車」という種類に該当します。
だけどいまいちピンとこない乗り物って感じですよね。
自転車なのかバイクなのか私自身も調べるまで分かりませんでした。
ここでは交通法にのっとり、ルール化されている電動キックボードの交通ルールを紹介します。
- 必ず車道の左側を走ること
- 車道まで押して持って行くこと
- 「自転車を除く」と補助標識に掛かれた時は自転車と同じ扱い
- 6㎞/hモードで歩道を走行OKな標識がある
- 道路を右折するときはバイクと同じ二段階右折
必ず車道の左側を走行すること
電動キックボードは必ず車道の左側を走行するようにルール化されています。
車道まで押して持って行くこと
LUUPのポートは空き地のようなスペースに用意されている場合があり、必ずしも車道と隣接しているわけではありません。
車道に隣接していない場合は、車道に出るまで乗らず、押して持って行くようにしましょう。
「自転車を除く」と補助標識に掛かれた一方通行路のみ、逆走OK
以下の道路標識の場合、電動キックボードは自転車と同じ扱いになります。ただし、自転車は通行可能でも、「特定原付は通行不可」と併記されていた場合には通行できません。
6㎞/hモードで歩道を走行OKな標識がある
以下の3つの道路標識では、LUUPの電動キックボードは6㎞/hモードで歩道を走行可能です。
6km/hモードとは?
そもそも6km/hモードとは、電動キックボードが歩道を通行するようにできた法律のルールです。
ただし条件が2つあります。
- 6km/hモード」を搭載して特例特定小型原動機付自転車(以下、特例特定小型原付)に位置付けられる電動キックボードであること
- 上記で紹介した3つの標識がある歩道
LUUPの電動キックボードは上記の条件を満たしているので、歩道も走行可能です。
もちろん6km/hモードになっているから、最大時速は6km/hまでしか出ないけどね。
道路を右折するときはバイクと同じ二段階右折
右折の場合はバイクと同じ二段階右折が必須です。
ほんとバイクと自転車のルールが混在してて電動キックボードのルールは分かりづらいね。
実際に使ってみた個人レビュー
実際に使ってみた個人レビューを書きたいと思います。
結論から書くとこんな感じ。
【便利】★★★★★
【料金】★★★☆☆
【安全】★★☆☆☆
私は電動キックボードを利用しましたが、初めは正直めちゃめちゃ乗るのが怖かったです。
怖かった点としては2つあります。
【怖さの理由その1】ほぼ初めて乗る乗り物に生身の体で乗り込む怖さ
ヘルメットは持っておらず、あくまで体験的な感じで乗ってみましたが、ヘルメットが無いと、本当に生身の状態で速度の出る乗り物に乗る感じで怖かったです。
バイク自体あまり乗ったことがありませんでしたが、バイクに初めて乗った時より怖かったです。
バイクはきちんと座って乗る為、体感に自信が無くてもある程度安定感があります。
一方電動キックボードは立ったまま乗ります。立ったまま乗るという乗り物自体がそもそも日本にはありませんよね。
体感にも自信があるわけでは無かったので、少しふらついただけでも転倒するのではないかと不安になりました。
【怖さの理由その2】ヘルメットの重要性
立ったまま生身の状態で乗り込む乗り物自体の経験が皆無で、恐怖を感じたのはそうなんですが、次に考えたのは、実際に転倒してしまった場合どうなるだろうか?という想像上の恐怖でした。
バイクはヘルメット着用が義務なので、必ず被った状態で走行しますよね。
車はヘルメットは付けないにしても車体全体が体を包んでいる状態なので、まだ安心できます。
しかし電動キックボードはヘルメットなし、体を包み込む乗り物とは真逆の生身の状態で速度が出ます。
バイクや車よりも速度は出ませんが、倒れた場合、頭へのダメージが怖いと感じました。
電動キックボードはヘルメット着用が推奨されていますが、実体験を通して感じたのはぜひバイクと同じく着用必須にした方が良いと感じました。
それでも利便性の高さはレンタル自転車以上の価値あり
先に恐怖体験のことを書きましたが、利便性の面で考えると最近すっかり都心部には定着しているレンタル自転車より、はるかに時間短縮になり小回りの利く便利な乗り物だとも感じました。
私もしょっちゅうレンタル自転車を借りて行動します。
例えば家から駅まで行きは大雨でバスで向かったとしましょう。帰るときにはすっかり快晴になっています。
そんなときはレンタル自転車の料金はバス運賃の半分ほどで済んでしまいます。さらに窮屈なバスに乗る必要もありませんし、バスを待つ時間も不要です。
私と同じように行きが大雨の場合は、普通は徒歩や自転車で駅まで行く人もバスで向かっていますので、帰りも当然混んでしまいます。
いつも以上に人込みの中帰る大変さも、レンタル自転車という選択肢のおかげで時間も費用もコスパよくできるのは非常にありがたかったんです。
それが今回の電動キックボード・自転車だったら、レンタル自転車より数倍も速度を上げることができます。
今まで便利だったレンタル自転車をさらに時短ができるとなると、使い慣れたり、より世間が認知すると便利な乗り物になることは間違いないと感じました。
速度で言えば、ロードバイクも非常に速度が出て危険な乗り物です。都心部はロードバイクで人ごみの中をほぼ速度を落とさず通行する人も、信号無視して爆走する人も残念ながら一定数います。
それで言うと電動キックボードと危険度的には同じです。
実際私の住んでいる県ではちらほらLUUPを使っている人も多くなってきており、あまり珍しくない光景になってきました。
レンタル自転車が出てきた時も返却先や使い方の特殊さに難色を示していましたが、今ではどのポートにもレンタル自転車が無く歩き探すほど利用者が増えています。
実体験を通して、初めての乗り物として恐怖を感じるとともに、みんなが交通ルールや安全面をよりしっかりと心がければよい交通ツールになると思います。
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