今回の記事は、
iPhoneの機内モードについて紹介します。
「機内モード」というワードを一度は耳にしている人がほとんどではないでしょうか?
聞いたことあるけど、どう使うかわからない?
なんで機内モードっていうの?
賢い使い方を教えて!
iPhoneのコントロールセンターにある飛行機のマークを「機内モード」と呼びます。
機内モードをオフにすると、一切の通信が遮断されます。
しかしながら場合によっては遮断されなかったり、ロック解除の裏技としても使えるという噂があるのはあまり知られていません。
実は奥深い機内モードについて徹底解説します。
- iPhoneの機内モードが何かわかる
- 機内モードを使うときの注意点が分かる
- 機内モードの裏技が本当かわかる
本記事の結論
先に本記事の結論から書きます。
- 機内モードとは、無線通信を遮断するモードのこと(わかりやすく言うとオフラインモード)
- 機内モードのオンオフはコントロールセンターから変更できる
- 機内モード中にWi-Fiをオンにしたら、キャリア通信以外の通信は使える
- 電話はキャリア回線を使用するので機内モード中にWi-Fiがオンになってても使えない
- 機内モード中にBluetoothをオンにしたら、Bluetoothは使える
- 機内モード中にWi-Fi、Bluetoothのオンオフを変更したら、最後の変更の状態が保存され、次回の機内モード時には、最後の変更の状態になる
- 機内モード中に不在着信を利用してロック画面を解除する裏技はできない(iOS17.3.1のiPhone13proで検証)
機内モードとは?
機内モードとは、一切の無線通信を遮断するものです。
簡単に言えば、オフラインモードです。機内モードにするとネットもつながらないし、電話もすることができなくなります。
機内モードの歴史と用途
歴史
全ての通信を完全にシャットダウンする目的で機内モードが導入されました。
昔は、飛行機の通信妨害という事で、通信機器は全て使うことが出来ませんでしたよね。
飛行中には必ず機内モードにする必要がありました。
現在は技術の進歩や時代の流れから条件付きで機内での使用許可が認められました。
用途
日常生活で機内モードを使う場面はいろいろあります。
例えばデータ通信の節約として機内モードを使ったり、受信のリセット(後述)として機内モードをオンオフを行ったりします。
私は通勤中は機内モードにして余計なデータ量を使わないようにしてるよ!
機内モードの設定方法
iPhoneの機内モードに関する設定方法としては2パターンあります。
- コントロールセンター
- 「設定」アプリ
コントロールセンター
ほとんどの人がコントロールセンターから設定していると思います。設定手順は以下の通り。
- iPhoneの画面右上から下へスワイプし、コントロールセンターを表示させる
- コントロールセンターの左上にある飛行機マークが機内モードなのでタップしてオンオフ切り替える
「設定」アプリ
あまり使う人はいないと思いますが、「設定」アプリからも機内モードにすることができます。
設定手順は下記を参照
- 「設定」アプリをタップ
- 「機内モード」のボタンの切り替えでオンオフを行う
それでは機内モードにした場合にiPhoneがどのようになるのかを解説します。
機内モードにした時にほかの機能はどうなるのか?
iPhoneを機内モードにするとオフライン状態になります。
オフライン状態のときにiPhoneの中に入っている他の機能はどのようになるのか知りたくありませんか?
実はオフライン状態でも機能が使えるものや、下手するとデータ量の節約になる機能もあったりして、機内モードとの組み合わせで今のスマホライフをもっと快適に賢く使うことができます。
機内モードになった時に最も影響を受ける他の機能を具体例に沿って解説していきます。
今回具体例として以下の機能が機内モードでどのようになるのかを紹介します。
- Wi-Fi
- Bluetooth
- 電話
- LINE
- アラーム
Wi-Fi
はじめに同じネット環境を構築するうえで欠かせないWi-Fiとの相性です。
機内モードをオンにした場合、Wi-Fiは自動でオフになる
まず機内モードをオンにした時は、Wi-Fiはオフに自動で変更になります。
これが基本です。
基本ということは例外があるのね。
その通りです。
機内モードがオンの時に、Wi-Fiを手動でオンにすることができる
実は機内モードをオンにしても、手動でWi-FiをタップしオンにすることでWi-Fiを使うことができます。
この構造はモバイルデータ通信は機内モードで遮断され使えないが、Wi-Fiの無線通信は使えるといった構造になります。つまりモバイルデータ通信が必要なところでは使えないがWi-Fiが入ったらWi-Fi経由でネットが使えるということです。
モバイルデータ通信とWi-Fiの通信は別々と思ったら分かりやすいね。
前回の機内モード時に設定したWi-Fi環境が次回に引き継がれる
機内モードは最後のWi-FiとBluetoothの状態を記憶し、次の機内モードに引き継ぐことができる点です。
説明が難しいので箇条書きに例を添えて説明します。
- 機内モードをオンする
- Wi-Fiは自動でオフになる
- 機内モードはそのままでWi-Fiを手動でオンにする
- 機内モードを一度オフにする
- 再度機内モードをオンにする
- するとWi-Fiは前回の環境を引き継いでオンの状態のままになっている
ちなみに後述するBluetoothも同じ特徴を持っています。
Bluetooth
Bluetoothの場合も見ていきましょう。Bluetoothは上で紹介したWi-Fiと仕様が似ているのですんなり頭に入ってくるかと思います。
機内モードをオンにした場合、Bluetoothは自動でオフになる
まず機内モードをオンにしたとき、基本Bluetoothは自動でオフになります。
例えば、ワイヤレスイヤホンをBluetooth接続で聞いていた人のiPhoneを機内モードにすると、Bluetoothが外れて音が聞こえなくなります。
機内モードがオンの時に、Bluetoothを手動でオンにすることができる
機内モード中でオフになっているBluetoothをオンにしてあげると、機内モード中でもBluetoothを使用できるようになります。
また最後の機内モード時のBluetoothの設定を保存する特徴があるので、
例えば前回の機内モード時に、Bluetoothをオンにして止めた時は今回の機内モードでBluetoothは前回同様オンの状態のままです。
例えば、前回機内モードのときにBluetoothを手動でオンにしておきます。そして、外出するときにワイヤレスイヤホンを聞きながら出かけようとします。普通だったら機内モードにすればBluetoothはオフになるので音楽を聴くことができません。
しかし手動でオンにした記録があれば機内モードにしてもBluetoothは切れることなく音楽を聴くことができます。
電話
お次は電話です。電話はWi-FiやBluetoothと少し勝手が違います。
機内モードをオンにした場合、電話は掛けれないし掛かってもこない
まず機内モード中には電話ができません。相手からも掛かってきません。ちなみに機内モードに相手がなっている場合に電話をしたら、「電波が届かない~」的なニュアンスのアナウンスが入ります。
機内モードをオンにした場合の不在着信は履歴に残らない
そしてここがポイントなんですが、機内モード中に掛かってきた電話は不在着信が残りません。
その為、重要な電話が掛かってくる時は機内モードより電源をオフにしておく操作の方がおすすめです。
機内モードをオンにしてWi-Fiを手動でオンにしても電話は使えない
次に機内モードにしておいてWi-Fiをオンにした場合、電話をすることができるでしょうか?
Wi-Fiは機内モードでも使えるからネットが使えるので電話できる!
不正解!実はWi-Fiがオンでも機内モードだったら電話はできません。
実は電話が使用している回線というのはキャリア回線というWi-Fiとは別の回線です。その為、Wi-Fiをオンにしたところで電話の回線と違うところが開通しただけです。その為、電話はいくらWi-Fiをオンにしても機内モード中にはできないということになります。
LINE
LINEの場合はどうなるでしょうか。
機内モードをオンにした場合、LINEはチャットも電話もできない
機内モードにしたとき、通信を使うLINEの機能はすべて使えません。
機内モードをオンにして、Wi-Fiを手動でオンにした場合、LINEは使える
機内モードがオンでもWi-Fiが使えたらLINEは使うことができます。
普通の電話と違ってLINE電話も使うことができます。
LINE電話はキャリア回線ではなくWi-Fiの通信回線を利用しているからです。同じ電話でもここが普通の電話とは違う点です。
アラーム
最後にアラームについてです。アラームは通信を利用しないので、機内モードがオンになっていても使うことができます。
次は一時期snsで流れてきた機内モードを使ったロック解除の真相について解説します。
機内モードを使ってiPhoneのロックを外す裏ワザはできる?
結論できません。検証機として私のiPhone13pro(iOS17.3.1)で検証しましたが、できませんでした。
もしかしたら前のiOSなどではできたのかもしれません。
一応話題になったので手順だけ紹介します。
- 不在着信が通知から見れる状態のiPhoneを準備
- ロック画面にする
- 機内モードをオンにする
- 通知から不在着信をタップするとロック画面が外れる
次は機内モードにした時のメリットデメリットについて紹介します。
機内モードのメリット
機内モードのメリットについては以下の通りです。
- データ通信の節約
- データ通信のリフレッシュ方法として使える
- 充電の時短
- バッテリー節約
- 集中したいときにさっと通信を遮断できる
- LINEの既読を付けずに内容を読むことが出来る※注意点あり
データ通信の節約
機内モードにすることでデータ通信の節約になります。
使ったギガ数に応じてスマホ料金が変わるプランに加入している人にとって、少しでもデータ通信を減らしたいはずです。
でも外出先ではWi-Fi環境が無い場合が多く、設定次第では勝手にデータ通信を行ってしまう場合があります。
そんなときに機内モードを使えば、どんな設定をしていたとしても外出先でモバイルデータ通信をすることができないため、おすすめです。
戻し忘れと着信履歴が残らない点に注意
機内モードにすればモバイルデータ通信は使わないんですが、同時にネットが使えません。また機内モードのときに掛かってきた電話は着信履歴が残らないので注意が必要です。
データ通信のリフレッシュ方法として使える
個人的に機内モードを使う一番有能なのがこのデータ通信のリフレッシュ方法として活用できることです。
この方法何かというと、通信環境をいったんリセットして再度通信を始めることです。
これが何の役に立つんだい?
通信の不具合時に大活躍できるのよ。
iPhoneを使っていて、何かわからんけど、通信環境が悪くなったことはありませんか?
山の中でもないのに電波が弱かったり、何度もエラーが出てしまったりする現象です。原因が不明な場合、もしかしたらiPhoneが上手に通信ができていない可能性があるんです。
再起動も有効な方法ですが、機内モードをオンオフすることでも解決できます。
再起動は使えるようになるまで時間が掛かりますよね。一方機内モードはオンオフの2アクションだけで済むので非常に便利で時短になります。
機内モードをオンオフすることで、いったん今掴んでいる不安定な通信から完全に切り離しリセットします。そして機内モードをオフにすることで1から通信を掴もうと探し始めるという構造になっている為、これで治る場合が多いです。
この方法はWi-Fiの不具合のときにも有効な手段なので覚えておきましょう。
充電の時短とバッテリーの節約
機内モードにすると、モバイルデータ通信をしなくなるので、充電が速く貯まります。また同じ理由からバッテリーの節約にもなります。
集中したいときにさっと通信を遮断できる
外部からの連絡を絶って集中したいというときってありますよね。
通常はiPhoneの電源をオフにすると思います。ただ電源OFFは時計も分からないし、立ち上げにも時間が掛かります。
通信の遮断だけなら機内モードも電源OFFと同じ役割をしてくれます。
それだけでなく時計の表示も確認できるので、場合によっては電源OFFより機内モードの方が活躍します。
LINEの既読を付けずに内容を読むことができる※注意点あり
機内モードでLINEを開くと、既読を付けずに内容を読むことができます。
LINEは既読マークが付くと相手にあなたのメッセージを開いたことが分かってしまいますよね。
そうなると早く返事しなきゃという焦りからストレスに掛かる人も多いのではないでしょうか。また今すぐ返事はできないけど中身が気になるって人にはこの機内モードでLINEを見る方法をお勧めします。
ただし注意点として、機内モードをオフにしたら既読が付いてしまいます。
続いてはデメリットです。
機内モードのデメリット
次は機内モードのデメリットについて深堀していきます。
- 通信ができない
- 連絡に気づけない
- 着信履歴が残らない
- 機内モードにしていたことを忘れる
通信ができない
機内モードにすると一切の通信が絶たれてしまいます。Googleで調べ物もできないし、アマゾンで欲しいものを購入することもできません。道に迷ってもGoogleマップを開けずさまよってしまう羽目になります。
少し言いすぎましたが、とにかくネット環境ありきのスマホの根本であるデータ通信ができなくなるので不便極まりないです。
連絡に気づけない
機内モードだと自分が通信を行えないのはもちろん、相手からの連絡も届きません。緊急で連絡された時なんかは全く分かりませんので時と状況次第で機内モードを使うか慎重に考えた方が良い場面もあります。
着信履歴が残らない
連絡同様、相手からの連絡関連が機内モードにしている限りできません。
着信履歴に関しては機内モード中には残らないという仕様になっている為、相手から連絡があったことすら気づくことができません。
これも場合によってはトラブルになりかねないので慎重に考える必要がありますね。
機内モードにしていたことを忘れる
一番ありがちなのが、機内モードにしていたことを忘れてしまうことです。
というのも、機内モードにしても見た目の変化が気づきにくいからです。
ネットが繋がらないので気づきそうですが、ネットトラブルなどはよく起こることとして多くの方が認識していると思います。
またネット障害でつながらないのか~と思ってしまう人もいるのではないでしょうか。
一応機内モードとしてiPhoneの左上に飛行機マークが出てきますので、それで何とか気づいてくださいね!
まとめ
いかがでしたか?
機内モードを上手に活用すれば、データ通信料を抑えることもできます。
Wi-FiとBluetoothを上手に設定すれば引き続き使えることも分かりましたね。
また通信のリフレッシュ方法としても機内モードは活躍します。
皆さんのスマホライフがもっと良い環境になることを願っています。
- 機内モードとは、無線通信を遮断するモードのこと(わかりやすく言うとオフラインモード)
- 機内モードのオンオフはコントロールセンターから変更できる
- 機内モード中にWi-Fiをオンにしたら、キャリア通信以外の通信は使える
- 電話はキャリア回線を使用するので機内モード中にWi-Fiがオンになってても使えない
- 機内モード中にBluetoothをオンにしたら、Bluetoothは使える
- 機内モード中にWi-Fi、Bluetoothのオンオフを変更したら、最後の変更の状態が保存され、次回の機内モード時には、最後の変更の状態になる
- 機内モード中に不在着信を利用してロック画面を解除する裏技はできない(iOS17.3.1のiPhone13proで検証)
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