今回の記事は、
Apple Intelligenceについて紹介します。
日本時間2024年6月11日(火)2時ころ、WWDC2024がありました。
その中でiOS18の紹介と合わせてApple Intelligenceの発表が行われました。
この発表にて初めて発表された「Apple Intelligence」という言葉。
Apple Intelligenceってなに?
iPhoneがどうなるの?
始めて聞く単語にX(旧Twitter)でも終日トレンド入りしていました。
そこで本記事では以下のことをかみ砕いてお話したいと思います。
- Apple Intelligenceってなに?
- Apple IntelligenceによってiPhoneに追加される新機能
結論
先に結論から書きます。
- Apple Intelligenceってなに?
-
Apple独自のAI(人工知能)のこと
- 日本ではいつApple Intelligenceは実装されるの?
-
来年2025年予定。ちなみにアメリカは2024年9月頃。
- Apple Intelligenceの対応機種は?
-
iPhone15Pro以上(A17 チップ以上のもの)
すごく簡単に書くとこんな感じの結論です。
本記事はiPhoneに焦点を当てていますのでiPhoneのことしか書いていませんが、Apple IntelligenceはiPadとMacにも搭載されます。この場合はiPadOS18、M1~M4チップ搭載のものが対応機種になります。
Apple Intelligenceってなに?
一言で言うと、Apple独自のAI(人工知能)です。
新アプリの名前でもないし、新しいデバイスのことでもありません。
iPhoneに内蔵された新しいAIのことをApple Intelligenceと呼びます。
世間ではすでにいろんなAIが誕生していますよね。
chatgptをはじめ、画像生成のLeonardo AI、画像を自動で動画にするHaiperなど、毎日何かしらのAIが誕生しているのではないかと思うくらい無数にあります。
それらのAIとApple intelligenceはどう違うのでしょうか?
Apple Intelligenceの特徴
WWDC2024でApple Intelligenceの特徴は以下の5つと言っていました。
- Powerful(パワフルな性能)
- Intuitive(直観的な操作)
- Integrated(製品体験に深く結びつく)
- Personal(個人個人にあった)
- Private(プライバシー保護もばっちり)
これらを併せ持ったApple独自のAIをApple intelligenceというんですが、またの名をパーソナルAIとも表現していました。
個人的にこのパーソナルAIこそほかのAI技術とは違う最大の特徴じゃないかと思います。
Appleが到達したパーソナルAIという新時代
パーソナルAIとはつまり、個人個人に合わせたAIのことです。
言い換えるとあなたを理解してくれて最適な選択肢を用意してくれるAIです。
今までのAIって一般的な回答やアクションが多かったと思います。
例えば明日の東京の天気を教えてとか、12時にタイマーをセットしてとか。
ある程度型にはまった質問をしないと機能しないAIだったと思います。
それがApple Intelligenceになると、今まで自分が検索したワードの回数や通知をタップした回数などでその人にあった最適な選択肢を自動でコントロールしてくれるんです。
たくさん来る通知の中で最近タップしている回数の多いものを優先的に表示したり、「雲」というワードで検索回数が多かったら、同じ読み方の「蜘蛛」は優先順位を下げて答えてくれるようになったり。
その人のiPhoneにあったAIに成長してくれるのがApple Intelligence、パーソナルAIと表現しています。
パーソナルAIの弱点をAppleの長所がカバーした
自分のパートナーのようなAIが付くのは非常に魅力的ですが、一方で危険なこともあります。それは情報が漏洩する危険です。
個人情報にある程度踏み込まないと、パーソナルAIは成り立たないため、それ相応のセキュリティが必要になります。
Appleは昔からセキュリティが高いというブキを持っていますが、今回そのパーソナルAI部分の弱点をカバーできるほどのセキュリティを入れることができました。
Apple IntelligenceはiPhone本体さえあれば使える
Apple Intelligenceに入れた高度なセキュリティとは
「オンデバイスで処理を行うApple独自のAI(人工知能)」にしたことです。
オンデバイスってなに?
オンデバイスとは、サーバーやクラウドなどにつなげなくてもデバイスのみで処理できる意味です。
つまりiPhoneをネットにつなげなくても人工知能が働いてくれる仕組みがApple Intelligenceです。
ネットに繋げないから個人情報の漏洩やハッキングなどの心配もありません。
ほかのAIはほぼ必ずネットやクラウド、サーバー等につなげる必要があります。
極端に言うと、Apple Intelligenceはオフラインでも使えるAI、他のAIはオンラインでしか使えないAI。
後述しますが、膨大な情報処理のときは一部サーバーを使う場合もあります。
膨大な情報処理のときはPCCとChatGPTを活用する
Apple Intelligenceでも足りないほど膨大な情報処理の時の救済策としてPCCとChatGPTを活用するようです。
PCCって何?
ChatGPTは聞いたことがる人が多いですが、PCCとはこれも初めて出た単語です。
PCC=Private Cloud Computeの略称です。
これはあなたのみが干渉できるクラウドサーバーを拡大し、そこでもっと複雑な演算能力をApple Intelligenceが処理するのをサポートしてくれます。データを送信したりはしますが、それをAppleが勝手に保存したり譲渡するようなことはありません。
さらに暗号化もされている為、セキュリティは非常に高いと言えます。
ChatGPT活用のときは許可制になる
もう1つの選択肢にChatGPTを活用するという方法もあります。
この場合はネットを利用すると思いますが、その場合は必ずあなたに許可を求めてきます。
Apple Intelligenceが搭載される機種・時期について
ちょっと残念なお知らせですが、Apple Intelligenceが使える機種はiPhone15Pro以降のみです。
そして搭載される時期ですが、日本はおそらく来年の2025年以降になると言われています。
アメリカ(英語)はiOS18がリリースされるタイミングで使えると言われています。
iOS18はいつリリース?
例年通りだと毎秋の9月ころにリリースされる予定です。
その為おそらく2024年の9月頃にiOS18がリリースされると思います。
iOS18の対応機種
iOS18の対応機種はiOS17と全く同じです。
その為、iPhoneⅩs、Ⅹr以上の人ならiOS18にすることが可能です。
Apple IntelligenceとiOS18がリリースされるタイミングについて
iOS18とApple Intelligenceが同時にWWDCで発表されたために、それぞれいつリリースされるのか混乱している人も多いのではないでしょうか?
箇条書きに書いても理解するのが難しいので、全パターンを紹介します。
これであなたのiPhoneはどうなるかが分かると思います。
- 日本に住んでいて、iPhoneⅩsより古い機種(iOS17に未対応)を使っている人
- 日本に住んでいて、iPhoneⅩsより新しい機種(iOS17に対応)~iPhone15までを使っている人
- 日本に住んでいて、iPhone15Pro以上を使っている人
- アメリカに住んでいて、iPhoneⅩsより古い機種(iOS17に未対応)を使っている人
- アメリカに住んでいて、iPhoneⅩsより新しい機種(iOS17に対応)~iPhone15までを使っている人
- アメリカに住んでいて、iPhone15Pro以上を使っている人
日本に住んでいて、iPhoneⅩsより古い機種(iOS17に未対応)を使っている人
このパターンはiOS18にもできず、Apple Intelligenceを使うことができません。
日本に住んでいて、iPhoneⅩsより新しい機種(iOS17に対応)~iPhone15までを使っている人
このパターンは、2024年秋頃のiOS18リリースの際にiOS18へアップデートは可能です。
しかしApple Intelligenceは使うことができません。
日本に住んでいて、iPhone15Pro以上を使っている人
このパターンは、2024年秋頃のiOS18リリースの際にiOS18へアップデートは可能です。
Apple Intelligenceも使えます。ただし使えるようになるのは2025年(来年)になります。
アメリカに住んでいて、iPhoneⅩsより古い機種(iOS17に未対応)を使っている人
このパターンはiOS18にもできず、Apple Intelligenceを使うことができません。
アメリカに住んでいて、iPhoneⅩsより新しい機種(iOS17に対応)~iPhone15までを使っている人
このパターンは、2024年秋頃のiOS18リリースの際にiOS18へアップデートは可能です。
しかしApple Intelligenceは使うことができません。
アメリカに住んでいて、iPhone15Pro以上を使っている人
このパターンは、2024年秋頃のiOS18リリースの際にiOS18とApple Intelligence両方使うことができます。
Apple Intelligenceで追加される新機能
Apple Intelligenceによって追加が予定されている新機能を紹介します。
- 言語や画像を理解して生成
- 複数のアプリをまたいでアクションを実行可能に
- ユーザーにより最適化された提案が可能
言語や画像を理解して生成
文章や画像を理解して自分の希望に近いものに生成してくれます。
この機能はAppleアプリに搭載される予定ですが、サードパーティアプリでもアプリ開発者が機能を組み込めばサードパーティでも使えるとのことです。
具体例を出すと以下のようなことが可能になります。
【具体例1】自分の書いた文章を添削してもらえる
言葉遣いに厳しい上司に長文で文章をiPhoneから送るとします。
今までだと、自分で最初から読み直して確認して送信しますよね。
そういったことをApple Intelligenceに任せて自動で添削してくれることができます。
例えばここは謙譲語ではなく尊敬語の方が適しているとか、雲と書くのを蜘蛛になっていたりとか。
自分でアナログで確認していた作業をApple Intelligenceに自動でしてもらうことができます。
【具体例2】自分のアイコン画像を自分の顔をモデルにアニメ風に画像を生成する
自分のX(旧Twitter)の画像アイコンを自分の顔にしたいと思っていたとします。
でも実写は載せたくない、けど自分の顔をモデルにしたアニメ風な画像にしたいと思います。
そこでApple Intelligenceで自分の実写の顔をモデルにアニメ風な画像を生成して作ってもらえます。
複数のアプリをまたいでアクションを実行可能に
今までアプリは単体で動かしていたと思います。
それがApple Intelligenceによって、複数のアプリを連動させることができます。
【具体例】写真フォルダにあるテスト範囲の書かれた
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