今回の記事は、
iPhoneで使えるアナモルフィックレンズについて紹介します。
皆さん、 iPhoneで映画の様な映像を撮ってみたくありませんか?
例えばこんな写真↓
これは iPhoneにアナモルフィックレンズという特殊なカメラレンズを取り付けて撮影しました。下記の商品です。
他社製のアナモルフィックレンズもありますが、私が使っているのは下記のUlanzi製のアナモルフィックレンズです。
上下にシネマ特有の黒帯が入っているのが分かりますでしょうか?
これは編集で黒帯を入れたわけでもありません。アナモルフィックレンズを使うとこのように黒帯が自動で付いてくるようになっています。
また画角がワイドになっているのが分かりますか?
これもiPhoneのワイドレンズで撮影したわけでは無く、アナモルフィックレンズのおかげでワイドな撮影が可能になています。
まるで映画を撮影している気分になり、テンションが上がりますよね!!しかもこれが iPhoneで実現できるとは、本当に驚愕でした。
今回の記事ではこの商品について紹介するとともに、下記のことがわかるようになります。
- アナモルフィックレンズとは?
- アナモルフィックの使い方
- アナモルフィックレンズを使う時の注意点
- Ulanzi製のアナモルフィックレンズを選ぶ理由
アナモルフィックレンズとは?
まずアナモルフィックレンズとは何か?について簡単に説明します。
- アナモルフィックレンズの定義
- アナモルフィックレンズの特徴
- アナモルフィックレンズがiPhoneで使えることに驚く理由
アナモルフィックレンズの定義
アナモフィックレンズとは、
画面の横方向を1/2に圧縮して結像し、出力する時に戻すことで横長(2.39:1)のシネマスコープ映像を得るための特殊なレンズのことを言います。
簡単に言うと、ワイドな映像を撮影するの為のレンズのことなんです。
YouTubeやテレビのアスペクト比は16:9ですよね。これが25:9になったのがアナモルフィックレンズです。
当然横長なので、撮影の時により横長部分を撮影する必要がありますよね。単純に撮影しても、16:9の比率の為、撮影不可能です。でも記録しないといけない。
そこで画面を1/2圧縮して撮影することで横長部分も記録することができるというわけです。
さらに圧縮するだけなので画質の劣化も防ぐことが出来ます。
ここがすごく重要なんです。というのも、ただ画像を拡大縮小するだけなら、トリミングしたり映画フィルムの「黒帯」を付けることで可能です。
↓黒帯をcanvaで作成し画質劣化させない方法はこちら↓
後は出力時1/2に圧縮した部分を戻せば完了です。
アナモルフィックレンズの特徴
特徴としては、2つあります。
- ワイドな映像
- 強い光の撮影時、レンズフレアが起きる
1に関しては上記で説明したとおりです。
2つ目のレンズフレアですが、これはよく見る光の玉のようなものではありません。
強い光源に水平で、横一線の光が映り込みます。光の色に関しては、そのレンズにより色々あるので一概には言えませんが、今回紹介しているUlanzi製のは青白い光です。
映画なんかでみたことある技法ですよね。こんな技術は iPhone単体では絶対に実現出来ませんw逆に言えば、オリジナリティが出せる演出を創作できると言うことです。
アナモルフィックレンズがiPhoneで使えることに驚く理由
アナモルフィックレンズというのは、とても高価な上に、カメラの性能的に一眼レフの域からスマホまで移行できていませんでした。
アナモルフィックレンズというのは、ルーツを辿ると第一次世界大戦中まで遡ります。大戦中、戦車の狭い視界を横に広げたいのが動機で作成されたレンズでした。
それが映画の世界で使われるようになり、写真家の愛用する一眼レフ用が発売されていき、今日に至ります。
ただ急速なスマホカメラの技術向上により、 iPhoneでもアナモルフィックレンズを使用しても問題ないほどまできているということです。
アナモルフィックレンズの使い方
使い方としては、iPhoneの撮影するカメラ部分と重なるように被せて使います。
たったこれだけ?
すこし注意点があるけど、基本はたったこれだけ。
ただ重なるように被せても撮影としては成立しますが、映像がブレてしまう問題が発生します。
ブレないようにするには、iPhoneとアナモルフィックレンズを固定するしかありませんよね。
その為には以下の方法が用意されています。
- 専用の固定クリップ等を使う
- 専用のカメラケースを使う
- 力業でガムテープなどで固定する
専用の固定クリップ等を使う
今回おすすめしているUlanzi製品にはレンズとの付属品として固定クリップが同梱されています。
他社製品には入っていないところもあるので、何も固定品を持っていない人にはUlanzi製をお勧めします。
このクリップ等とアナモルフィックレンズをジョイントさせ、iPhoneにクリッピングして使用します。
専用のカメラケースを使う
アナモルフィックレンズを固定する専用のカメラケースが存在します。これは口径さえ合えば基本は他社でも使えるようになっています。
実際私もUlanziのアナモルフィックレンズに上記のカメラケースを使って居ましたが、なんの問題もなく使用できていました。
専用のカメラケースだと、クリップよりかなり強固に固定されるので、一番おすすめしますが少し値段が高いのがネックです。
またマグセーフ対応していない専用ケースも多い為、マグセーフを普段利用している人にとっては使いづらいです。
私もその一人でしたが、マグセーフリングを外から貼ることでマグセーフ効果も使えるアナモルフィックレンズのカメラケースを自作しました。
汎用性に貢献できるパーツが色々入っているので、色んなスマホにも対応できると思います。
この中でレンチというパーツが入っていると思います。これでアナモルフィックレンズ部分とアダプターリングレンズを固定して使用します。
力業でガムテープなどで固定する
少々見た目が悪くなりますが、クリップや専用のカメラケースを使わなくてもガムテープなどの強固な粘着力を持つアイテムで固定することでも安定して使うことができます。
ただカメラを外で使う人にとってガムテープでiPhoneにアナモルフィックレンズを貼っている状態だとかなり目立ちます。
外でそのような目立ち方をしたくない人はクリップか専用のカメラケースを使うことをお勧めします。
4.使う時の注意点
映画のような映像が撮れて本当に面白いレンズなんですが、使ってみるとかなり癖があることが分かりました。
しかも厄介な事に、この癖が出てしまうと撮影した映像は全く使えなくなります。と思った方がいいです。
具体的に書くと、
- 映像の歪み
- 映像がぐにゃぐにゃする
- 黒い大きな点が映り込む(ケラレ)
このような現象が起きてしまうんです。
YouTubeのvlog用に、夫婦で1年以上使ってきたんですが、この癖のせいで泣く泣くお蔵入りになった動画も多数あります。
せっかく撮影した映像が使えないなんて嫌
撮影後に気づいて取り返しがつかなかった
そんな人を増やさない様に、絶対に注意してほしい
こと3選を実体験を通して紹介します。
【注意1】レンズを動かさない
撮影に入ったら、絶対にレンズを動かさないようにして下さい。
カメラマンがレンズを回しながら
撮影するシーンを見るけど・・。
あれはズームとフォーカスを調整している
シーンですが、iPhone用のアナモルフィックレンズにはそのような機能はありません。
ついていないどころか、 レンズを少しでも
動かすと、映像が歪む現象が起きてしまいます。
皆さんは歪んだ映像を見たいと思いますか?
コントローラーが歪んどる‼︎
歪んだ映像を修正するには
非常に高度な技術やソフトが必要になります。
修正が出来なかったら、全ての映像が台無しになってしまうので、ぜひ注意していただきたいポイントです。
【注意2】ブレを出さない
次に注意して頂きたいのは、ブレです。
僅かなブレでも映像の歪みや画面がぐにゃぐにゃ動く現象が起きます。
特に程よいブレ感を出してくれる24fpsなど、
低いfps値で撮影予定の場合はより一層注意が
必要です。
なぜ低いfpsだとより注意が必要かは
過去の記事に掲載しておりますので、
良かったらご覧ください‼︎
私達夫婦は、出来るだけブレ感を出さないよに、ジンバルを使って撮影しています。
【注意3】レンズ映像に写さない
最後は、アナモルフィックレンズ自体を映像に
映り込ませないように注意をする必要があります。
iPhoneでアナモルフィックレンズを使用する場合
以下の2パターンで カメラに固定すると思います。
- 専用スマホケースを取り付けて固定
- クリップなど挟むタイプで固定
専用スマホケースの場合は、しっかり固定されるので、あまりレンズが映り込む心配はありません。
問題は簡易クリップなど挟むタイプで固定する時です。
挟むタイプはどんなスマホにも固定出来る為、
準備がすごくラクです。ただラクな分、固定が
緩く不安定です。
その為、勝手にズレたり落ちてきたりする時があります。
5.Ulanzi製を選ぶ理由
これには以下の2つ理由があります。
- 価格が安い
- 1.55xを取り扱っている
1番有名なスマホレンズだとMoment製が挙げられると思います。
他の商品だとSmallRig製のものも有名です。
上記で紹介した2メーカーも素晴らしいんですが、これらの良いとこ取りをした特徴がUlanzi製のアナモルフィックレンズです。
価格が安い
価格面だと、唯一1万円を切っているレンズになります。他社製のものも使ったことはありますが、そこまで大差ありません。それなら安い方がお勧めですよね。
1.55xを取り扱っている
さらにワイドな映像が取れるのが、この1.55xのアナモルフィックレンズです。Momentには1.33xしかありません。
SmaiiRigにはありますが、価格帯ではUlanziが安いです。
最後に【実際の映像】
強烈な癖こそありますが、映画の様な映像が撮れるので、ぜひ使ってみてほしいアイテムです。
最後に私達が実際にアナモルフィックレンズで撮影しYouTubeに投稿している動画を載せてこの記事は終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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